こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。
今回はクンビア(Cumbia)とサルサ(Salsa)の似ている点や違う点について具体的に説明していきます!
クンビアとサルサについて、それぞれ詳しく知りたい方はこの記事ではなく、それぞれについてまとめた記事を読むことをお勧めします。
共通点を2つ紹介!
まずはじめに、クンビアとサルサの共通点を紹介します。
クンビアもサルサもラテン音楽・ダンスのジャンル
ひとつ目の共通点は、どちらもラテン音楽・ダンスのジャンルだということです。
これはすでにご存知の方も多いと思います!両方ともラテン音楽・ダンスのジャンルということは、どちらも中南米発祥の音楽だといえますね!
また、どちらの音楽の軽快なリズムでノリノリな音楽です。まさに踊るのにもってこいなジャンルです。
ダンスのステップは「クイック-クイック-スロー」
ふたつ目の共通点はクンビアとサルサの踊り方です。
クンビアもサルサも「クイック-クイック-スロー(Quick – Quick – Slow)」のステップパターンに従っています。そのため基本となるステップはほぼ同じといえます。
ここで少し矛盾してしまうのですが、完璧に同じわけではありません。以下で詳しくみていきましょう。
クンビアの基本ステップは「斜め」が基本!
クンビアには色々な踊り方があり、どのように踊るかは自由ですが、基礎となるステップを紹介します。
まず、1ビート目では右足を左足の後ろに斜めに置きます。
そして2ビート目では一回、左足で小さいステップを踏みます。
3ビート目では右足を左足と揃えます。
そして反対側も同じように繰り返します。
イメージ的には、(後左)(前左)(前左) (後右)(前右)(前右)といった感じです。そしてこのステップを「クイック-クイック-スロー」に合わせて踊ります。
サルサの基本ステップは「前後」が基本!
サルサはクンビアと同様に3ステップ(2速いステップ+1遅いステップ)で構成されています。ですが、クンビアとは違い、サルサのステップは前後に動くことが基本となります。そのため以下のようなステップになります。
(前)(後)(後) (後)(前)(前)
もちろん、プロサルサダンサーやある程度サルサが踊れる人はこの基礎ステップを応用したり、もっと複雑なステップで踊ることの方が多いですが、今回は基礎ステップについて紹介しています。
相違点を5つ紹介!
クンビアもサルサもラテンダンスであること、また、両方「クイック-クイック-スロー」のリズムに合わせて踊ることが共通点でした。
次に相違点について解説します。
発祥地はコロンビアとカリブ海!?
クンビアとサルサの発祥地は異なります。
クンビアの発祥地は南米コロンビアです。南米と言っても、クンビア自体を生み出したのはアフリカ人奴隷の人々です。なので、アフリカからの影響を受けたコロンビアの音楽という表現が一番正しいといえます。
一方でサルサはどこから発祥したダンスなのかということ正確には分かっていません。多くの人はキューバ、もしくはプエルトリコだと信じています。そのため、サルサはカリブ海の国から作られた音楽といえます。
基本ステップは似ているが、踊り方は違う!
ここまでで、この二つのラテンダンスの基本ステップはほとんど同じと言いましたが、踊り方は異なります。
サルサの特徴はやはり、複雑で速いターンだといえます。一方で、クンビアにはターンパターンがほとんどなく、通常、高速または派手なスタイルではありません。
そのうえ、クンビアは基本ステップを繰り返す傾向が高いことに比べて、サルサは繰り返しのパターンが少なく、ダンスによりバリエーションがあります。
踊る範囲もクンビアとサルサでは異なる
サルサは広いスペースを使って、滑らかに踊ります。また、多くの場合、パートナー間のスペースがやや広くなり、少し派手な腕の動きやフットワークが可能になります。
一方でクンビアダンサーは、パートナーと非常に近くで踊ります。 また、クンビアは一人で踊られることも稀にあります。
音楽のテンポはサルサの方が速く、リズムも複雑
サルサの音楽は平均してクンビアの音楽よりも速いです。このようなテンポなため、サルサはエネルギッシュに見えたり、派手に見える傾向があり、クンビアはよりリラックスしたダンスのように見えます。
また、サルサはサルサ特有の「クラーべ(Clave)」というシンコペーションのリズムをもち、その影響で音楽がより複雑に聞こえます。
使われる楽器も全然違う!
クンビアとサルサでは使われる楽器がほとんど全部と言っても過言ではないほど違います。
クンビアは、ドラム、タンボラ(太鼓のようなもの)、ミロフルート、マラカス、ガッシュ(鉄製のギロのようなもの)などの楽器をうまく組み合わせたものです。 さらに多様性を表現するためにバイオリン、アコーディオン、キーボードなどを使って演奏されることもあります。
一方で、当初、サルサはチャチャチャ(ChaChaCha)、マンボ(Mambo)、ワラチャ(Guaracha)、グアグアンコ(Guaguancó)などのさまざまなラテンダンススタイルの楽器を用いて演奏されていました。現在はこれらが進化し、サックス、トランペット、トロンボーンなども使われるようになりました。
基本的に競技ダンスでクンビアは踊られない
これは私の意見になってしまうのですが、クンビアやメレンゲなどのダンスは、サルサ、バチャータ、チャチャなどの他のラテンダンスと比較して、競技ダンスとして踊られることはほとんどありません。
なのでクンビアは競技ダンスではありませんが、サルサは競技ダンスとしても踊られることが違いとしてあげられますね。ですが、クラブなどカジュアルな場面ではどちらも踊られるそうです。
また、クンビアを踊るほとんどの人は家族や友人によって教えられていたので、クンビアのダンスクラスもほとんど存在しないに近いといえます。
まとめ
クンビアとサルサは「クイック-クイック-スロー」という基本ステップ以外はすべて異なります。音楽の雰囲気、踊り方や使われる楽器までもが違います。
そのため、この2つのジャンルは明らかに別々のラテンジャンルだといえます。
この記事以外にもサルサと他の音楽ジャンルを比較しているものがありますので、よかったらそちらも読んでみてくださいね!
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