今更聞けない! ワルツとはどんな音楽? 【 オーストリア発祥の音楽&ダンス】

ワルツ(Vals)
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こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。

このブログでは、ラテン音楽とラテンダンスについて紹介しています。

 

「ワルツ」ってどんな音楽&ダンスジャンル?

ヨーロッパで発祥した音楽&ダンスに興味がある!

「ワルツ」はヨーロッパの音楽だと思っていたけど、中南米でも聞かれているって本当?

今回は、以上のような、ワルツに関する質問にお答えします。

 

この記事を読むことで、ワルツはどんな音楽なのか、どんなダンスなのか、そしてどんな特徴があるのかなど、ワルツに関する知識を深めることができます。

 

「ワルツ」は元々ヨーロッパの音楽ですが、現在では中南米でも聞かれている音楽なので、今回このブログ(中南米の音楽とダンスを紹介しているブログ)で紹介することにしました。

ワルツはドイツやオーストリアで生まれた音楽&ダンス!

まず、ワルツとはどんな音楽&ダンスなのかみていきましょう。

 

ワルツは、12世紀にオーストリアのチロル地方(Tirol)で生まれた音楽&ダンスです。

これは、古代ドイツの民族舞踊から時間をかけて進化したダンスで、ドイツやオーストリアの農民たちが、当時流行していた宮廷舞踊とは全く異なるダンスを考案したのが始まりとされています。

 

この音楽は、13世紀から18世紀にかけて現代のドイツとオーストリアで踊られた後、現代のボールルームでも踊られるようになり、やがて世界で最も人気のあるダンスの1つとなりました。

 

また、南米へは、19世紀ごろに広まったと考えられています。

南米でワルツは「バルス(Vals)」と呼ばれており、それぞれの国で、その土地の音楽要素を取り入れ、独自のワルツスタイルを確立しています。

 

語源は「回転する」という意味のあるドイツ語!?

次にこの音楽ジャンルの語源について紹介します。

 

「ワルツ」はドイツ語で「回転する」という意味がある単語「Walzen」に由来しています。

ワルツは男女のカップルが動きながら回転するのが特徴なダンスなので、とても分かりやすいですね!

 

 

この音楽の最大の特徴は「リズム」!

ワルツで最も重要なことであり、最大の特徴ともいえるのは、3/4拍子のリズムです。

3/4拍子とは、「強拍、弱拍、弱拍」という4分音符3つのまとまりで1小節ということを指します。

 

ワルツもこの法則に従い、常に1拍目が強拍(F)、残りの2拍が弱拍(D)とされています。

 

ダンスとその踊り方について紹介!

では次に、ワルツのダンスについて見ていきましょう。

 

もともとの踊りと、現在の踊りの違いとは?

もともと踊られていたワルツと現在踊られているワルツは少し異なっています。

 

これはもともと、農民の踊りでしたが、「ワルツの父」と呼ばれているヨハン・シュトラウス1世(Johann Strauss I)によって優雅な踊りへと進化しました。

また、このダンスはもともとゆっくりと踊れるダンスでしたが、現在では活発で速いリズムを持つダンスになっています。

 

ワルツの踊り方とは?

ワルツは基本的なダンスステップをマスターすることで、ある程度踊れるようになるダンスでもあります。

実際に、社交ダンスや競技会でワルツを見たことがある方は、それが非常に優雅で流れるようなものであることをご存じでしょう。

 

ワルツはカップルが抱き合いながら回転し、ダンスフロアを移動するダンスです。

この際、肩、腕、腰をなるべく動かさないようにし、エレガントで直立したポーズで踊ります。

 

また、男性の右手は女性の背中に置き、左手は女性の右手を持ちます。そして、女性の左腕は男性の腕の上に置きます。

メロディーの小節に合わせて右回り、左回りを交互に行い、1拍ごとに1歩ずつ進む、自然で繊細な動きが必要となります。

 

踊り方の参考動画

ここで、踊り方がわかるような参考動画を紹介しますね。

 

この動画からもわかるように、ワルツは割と簡単なステップだけでも踊ることができます。

ですが、いかにエレガント、そしてスムーズで流れるように見せるかという点では、練習することが必要不可欠だといえますね。

 



ワルツはさまざまなイベントで踊られる社交ダンス!

ワルツは社交ダンスの代表格であり、とてもエレガントなダンスなため、南米のさまざまなイベント(フォーマルな場面のものも含む)で踊られます。

この音楽が用いられたり、このダンスが踊られたりする代表的なイベントとしては、結婚式プロムや南米で15歳の女の子の誕生日を祝うイベント「キンセアニェラ(Quinceañera)」などが挙げられます。

 

このようなイベントで、聴かれたり、踊られたりする曲はいくつかありますが、今回はそのうちの3曲を紹介します。

バルス・デ・ラス・フローレス(Vals de las flores)

最初に紹介するのは「バルス・デ・ラス・フローレス(Vals de las flores)」です。

この曲名はスペイン語で「花のワルツ」という意味があり、その名の通り、お花畑を連想されるような、優雅でのんびりとしたワルツです。

 

エル・ラゴ・デ・ロス・シスネス(El lago de los cisnes)

次に紹介する曲は「エル・ラゴ・デ・ロス・シスネス(El lago de los cisnes)」といい、これはスペイン語で「白鳥の湖」という意味があります。

この曲は、先ほどの曲とは少し違う優雅さがありますよね。

エル・バルス・デ・ラス・マリポーサス(El vals de las mariposas)

最後に紹介する曲は「エル・バルス・デ・ラス・マリポーサス(El vals de las mariposas)」といい、「蝶々のワルツ」という意味があります。

 

これは他の2曲とは違い、歌付きの曲です。

歌詞では、「蝶々は私と一緒にワルツを踊る」ということが歌われており、とても美しい歌詞です。

まとめ

ワルツはオーストリアやドイツで生まれた、音楽&ダンスジャンルです。

これは、もともとヨーロッパの音楽ですが、現在では南米でも聴かれている音楽です。

 

また、「強拍、弱拍、弱拍」の3/4拍子で踊られることがこのダンスの最大の特徴だといえ、これは活発で速いリズムに合わせて踊られます。

 

以上、今回はオーストリアの音楽&ダンスジャンルである「ワルツ」について紹介しました。

 

コメント

  1. エリック より:

    この本は読んだことがあります。
    https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000019852003.html

    サルサとかやっている日本人の人も、ラティーノもペアで踊るのは当たり前だと思っているのかもしれませんが・・・・
    男女が手を持ったり、肩を持ったりして踊るスタイル(いわゆるペアダンス)が、認められるようになったのはそう古いことでも無くて、ヨーロッパのワルツの流行からですよね。
    まあ、19世紀に入ってからです。
    ワルツの起源はお書きになった通り、レントラーとかヴェラーとか言われる田舎の農民が踊っていた踊りです。都市部の上流階級が踊るようになるには時間がかかったと聞きます。

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