こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。
みなさまはコロンビア発祥の「クンビア(Cumbia)」をご存知ですか?
実はこのクンビアには様々なサブスタイルがあります。それはクンビアがラテンの国々に広まったため、それぞれの国がそれぞれの文化を取り入れたためだと考えられます。
では一体どのようなクンビアの種類があるのでしょうか。
具体的にみていきましょう!!
クンビア・メヒカナ(Cumbia Mexicana)
クンビアといえば、「コロンビアではなくてメキシコ発祥の音楽じゃないの?」と思う人も多いと思います。
メキシコのクンビアはコロンビアのクンビアの次によく聞かれているといえます。
その中でも一際有名なのが、クンビア・メヒカナですね!
まず、1940年代にコロンビア人の歌手がメキシコに移住し、メキシコのオーケストラ関係者と仕事をし始めたのが、コロンビアのクンビアがメキシコに伝わった方法です。
そして1960年代にメキシコでクンビアが知れ渡り始め、オーケストラの楽器がエレクトリック楽器に置き換えられ始めました。例えば、オルガンやベースを取り入れたり、金管楽器をトランペットとトロンボーンだけにするというようなことをしました。
クンビア・ソニデラ(Cumbia Sonidera)
クンビア・メヒカナはメキシコで作られた一番代表的なクンビアスタイルだといえますが、メキシコにはもう一つ別のスタイルがあります。それはクンビア・ソニデラと言います。
クンビア ソニデラとはメキシコのDJ達によって作られた音楽スタイルだといえます。
ちなみに ‘Sonidero’ という言葉にはDJという意味があります。

ということはこのクンビアスタイルはDJ達によって作られたDJ クンビアということかな!?
この音楽にはオルガンやグアチャラカ(Guacharaca)という楽器を使って演奏されています。
この動画はグアチャラカ(Guacharaca)の演奏動画です。
そしてクンビア ソニデラの大きな特徴はこの音楽は電子機器を駆使し、DJ達が自ら声やピッチを変えることだといえます。
クンビア ソニデラはとても有名なクンビアのジャンルとなり、メキシコから南米の国々、エクアドルやアルゼンチンなどにも多く広まりました。最近のメキシコではダンスサロンやバー、そしてパーティーなどでよく踊られています。
クンビア・ぺガッセラ(Cumbia Pegassera)
このサブスタイルはグルーポ・ペガッソ(Grupo Pegasso)というバンドが作り出したスタイルです。
コロンビアとパナマの音楽ジャンルであり、独特なスタイルが特徴的なクンビアです。ですが、メキシコの歌手の影響もあり、メキシコとアメリカ合衆国で1980年代と19990年代に有名になりました。
クンビア・ペルアナ(Cumbia Peruana)/ チチャ(Chicha)
クンビア・ペルアナはチチャとも呼ばれることもありますが、厳密にはこれらは異なった音楽を指します。ですが、メキシコではチチャの音楽はすべて「ペルーのクンビア」と呼ばれています。少しややこしいですよね^^;
このスタイルは1960年代にペルーの中央アンデス地帯、アマゾン地域、リマ地区で同時に発展した音楽です。
このスタイルはペルーのワイニョ(Huayño)、コロンビアのクンビア(Cumbia)、サイケデリック・ロック(Rock Psicodélico)、そして一部のキューバの音楽が融合してできた音楽ジャンルです。
チチャについて詳しくは、こちらの記事を参照ください。
クンビア・アンディナ(Cumbia Andina)
このクンビアはラテンアメリカのフォルクローレを取り入れたスタイルです。
このクンビア・アンディナには2種類あり、それらはクンビア・アンディナ・ペルアナとクンビア・アンディナ・メヒカナです。
クンビア・アンディナ・ペルアナ(Cumbia Andina Peruana)
クンビア・アンディナ・ペルアナは上で紹介しているクンビアペルアナ・チチャとほとんど同じものです。
また、簡単にいうと、ペルーのフォルクローレを取り入れたリズムが特徴的なスタイルだといえます。
クンビア・アンディナ・メヒカナ(Cumbia Andina Mexicana)
クンビア・アンディナ・メヒカナは名前からも察せれる通り、メキシコ発祥のクンビアです。
そしてこれもクンビア・アンディナ・ペルアナと同じく、メキシコのフォルクローレを取り入れたものだといえますね。
クンビア・チレーナ(Cumbia Chilena)
クンビア・チレーナは名前からも分かるようにチリで演奏されているリズムのことを指します。このクンビアはコンテンポラリースタイルとなっていて、様々な音楽スタイルと取り入れて構成されています。
例えば、ロック、ボレロ(Bolero)(キューバ発祥の音楽)、スカ(Ska)(ジャマイカ発祥の音楽)、レゲェなどです。
クンビア・ビジェラ(Cumbia Villera)
クンビア・ビジェラはアルゼンチンのクンビアです。
このスタイルはチチャとクンビアが融合し、さらにメキシコのクンビア・ソニデラ(Cumbia Sonidera)や一部のコロンビアのクンビアが融合してできたものです。
一般的なクンビアは2/2拍子、もしくは2/4拍子なのに対し、このクンビアは4/4拍子となっています。なので、リズム自体も他のクンビアとは違います。
クンビア・レバハダ(Cumbia Rebajada)
このクンビアはメキシコで広まりました。また、クンビア・レバハダはコロンビアのクンビアとメキシコのクンビアの融合だといえます。
このクンビアスタイルの特徴としては音楽がとてもゆっくりなことがあげられます。
そしてこの音楽にはコロンビアのクンビアで使われる楽器、パーカッション、ベースとトランペット、また、バジェナート(Vallenato)で使われるスネアドラム、グアチャラカとアコーディオンが使われています。
クンビア・サルバドレナ(Cumbia Salvadorena)
このスタイルはエルサルバドルでお祝いをするときやお祭りの時などに踊られます。
まとめ
これらが国別のクンビアのスタイルですが、クンビアには様々な背景があり、どうやらまだまだたくさんの種類があるようです。
一つの音楽ジャンルにこんなにもサブスタイルがあるのはとても興味深いですね!!
まだまだ他にもクンビアのスタイルはありますので、興味がある方はこの記事も読んでみてくださいね。
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