こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。
今回はペルーの音楽、ワイニョ(Huayño)について紹介します!
ワイニョについて
ワイニョ(Huayño)はワイノ(Huayno)と呼ばれたり、トロテ(Trote)と呼ばれることもあります。
ワイニョはケチュア・アイマラ族に由来する舞踊と音楽のことをさします。
ワイニョはペルーのアンデス山脈の主要なダンスですが、ペルー南部、ボリビア中南部、アルゼンチン北部、チリ北部に位置するアンデス地方でも見られるジャンルです。
これはインカ帝国で生まれ、スペインの植民地化を経て、今日までペルーでその人気を保っています。実際に、リマの一部のラジオ局では独占放送されているほどです。
この踊りは高地全域に広がっているため、北、中央、南の各分野でそれぞれ特徴があります。北方バージョンはより陽気で、中央バージョンはより感傷的で、南方バージョンはゆったりしているといえます。
また、ワイニョはカーニバル、イベントやお祭りなどで踊られる祭典の踊りです。これはリャマの毛で編んだり刺繍を施した非常にカラフルな衣装で踊られます。
ワイニョと関係する音楽たち
ワイニョから生まれたと考えられている音楽はいくつかあります。
なかには「先住民のワイニョは、踊りと歌の機能が混在しており、すべての踊りのモデルである」と言う人もいます。
ワイニョから派生した音楽として、カルヨ(Kaluyo)、カチャルパヤ(Cacharpaya)、メカパケニャ(Mecapaqueña)、パッサカリア(Pasacalle)などの音楽などがあるといえます。
ワイニョの歌詞
ワイニョの音楽の歌詞ではケチュア語、アイマラ語、スペイン語が混在しています。
通常のワイニョの歌詞は、恋に落ち、男が女に求愛をすることや最愛の人を失った苦しみや失望を表すことだといえます。
しかし、ワイニョのすべてがこのような歌詞なのではなく、現代の音楽ジャンルの歌詞は、貧困、後進性、順応性、苦痛といった文化のメッセージを過度に強調し、アンデスの住民の人格を変形させ汚損しているものもあります。
いずれにせよ、華やかな色彩とメロディ、そして悲しい歌詞を持つダンスのワイニョは、アンデスの人々の歴史を教えてくれるので、アンデスの国々についても知れるきっかけとなりますね!
ワイニョの演奏で使われる楽器
一般的にワイニョは2/4拍子のリズムで演奏されますが、リズム、スタイル、そして演奏方法は地域や町によって少しずつ異なります。
また、ケーナ(Quena)、レキント(Requinto)、ハープ、チャランゴ(Charango)、バイオリンなどの楽器がこのジャンルで使われます。
他にもアコーディオンやサックス、トランペットなどの楽器を使うバンドもあります。
ワイニョの踊り方
このダンスはインカの人々が好んで踊っていたと言われています。
ワイニョは他のダンスと異なり、インカでは特別な儀式に使われるダンスであることもわかっているようです。
この踊りは、踊りが行われる地域とワイニョの種類によって変化します。
混成のカップルで踊ることもあれば、カップルを中心とした円形で踊ることもあります。
いろいろな踊り方がありますが、基本的にワイニョは、熱意、愛、喜び、意欲、人生、精神性を示す陽気で祝祭的な踊りです。
ワイニョの種類
ワイニョにはいくつかの種類があります。それぞれ異なった意味を持ち、異なった地域で発祥したものだといえます。
なかでも有名なワイニョのスタイルはワイラシュ(Huaylarsh)やヴァリチャ(Valicha)だといえます。
個人的にはワイラシュ(Huaylarsh)の方が見ていて楽しいのでおすすめです!


まとめ
ワイニョはペルーを代表する音楽で、インカ帝国の時代から残るとても長い歴史のある音楽だといえます。
そのため、ワイニョを知ることはアンデスの歴史を知ることにも繋がりますね!
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