こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。
今回はワイニョ(Huayño)というペルーの音楽のスタイルについて紹介します!
ワイニョについて簡単に説明!
まずはじめに、ワイニョという音楽について簡単に紹介しますね!
ワイニョ(Huayño)とはペルーのアンデス地域の主要ダンスで、主にケチュア・アイマラ族に由来するダンスと音楽のことをさします。
ワイニョは、それぞれの地域や地方の伝統的な傾向に従って、様々なスタイルがあります。
現在、最もよく知られているワイニョのスタイルは、次のとおりです。
ワイニョの6種類のスタイル
ワイニョにはいくつかのスタイルがありますが、代表的なのはこのようなものです。
- ワイラシュ(Huaylarsh)
- コムン・ウアイラルシュ(Comun Huaylarsh)
- アシュ・タタイ(Ashu Tatay)
- チョンギナーダ(Chonguinada)
- バリーチャ(Valicha)
- ムリーザ(Muliza)
それぞれどのようなスタイルなのか、ひとつずつ見ていきましょう!
ワイラシュ(Huaylarsh)
ワイラシュ(Huaylarsh)はワイラス(Huaylas)とも呼ばれます。
これは、ペルーのワンカヨ(Huancayo)という都市の南部の代表的なワイニョダンスです。
また、ワイラシュはフォルクローレの中でも代表的な踊りのひとつで、フニン(Junín)のマンタロ渓谷(Valle del Mantaro)を代表する踊りでもあります。

とてもテンポが速いね。
踊るのはとても息が上がりそうだけど、めちゃくちゃ楽しそうだね!
コムン・ワイラシュ(Comun Huaylarsh)
コムン・ワイラシュ(Comun Huaylarsh)は先ほどと同じく、フニン県のワイニョダンスです。
このスタイルのワイニョは、ジャガイモ、トウモロコシ、大麦、小麦の収穫など、村の様々な共同作業を表現しています。
これは先ほど紹介したワイラシュの古いバージョンでもあり、このスタイルは通常のワイラシュほどリズムが速くなりません。
また、踊る際の顔は少し白く塗られていることが多いです。

さっきのワイニョのスタイルと比べると、リズムも踊り方もゆっくりとしているね。
アシュ・タタイ(Ashu Tatay)
次に紹介するワイニョのスタイルはアシュ・タタイ(Ashu Tatay)で、このスタイルはアクシュ・タタイ(Akshu Tatay)とも呼ばれます。
このスタイルのワイニョもフニン県のダンスで、農業の最初の作業である「種まき」を意味します。
男性たちは土地を開墾したり、苗床を作ったり、女性たちは種をまく溝を準備する様子を踊りであ表現しています。
このスタイルは背中にかばんのようなものを背負って踊るのが特徴的だと言えます。

カバンがとてもカラフルでかわいいね!
チョンギナーダ(Chonguinada)
チョンギナーダ(Chonguinada)はフニン県やセロ・デ・パスコ(Cerro de Pasco)というペルーの都市で非常に人気のあるワイニョのダンスです。
踊り手はとても陽気で、衣装はとても華やかなことが特徴的なスタイルです。
女性の衣装は、印象的な宝石や光沢のある要素で飾られ、帽子やスカーフを着用します。
一方で男性は杖をつき、白い肌と青い目を持つヨーロッパ人を表現した、一般的に細いワイヤーでできた仮面を着用します。

仮面がとても印象的だね、ヨーロッパの人とは違う感じがするけど特徴は捉えているか・・・。
リズムはゆっくりめで意外と落ち着いた雰囲気のあるスタイルだね。
バリーチャ(Valicha)
次に紹介する、バリーチャ(Valicha)はクスコ発祥の大人気なワイニョです。また、これはペルーだけでなく世界的にも有名です。
さらに、バリーチャ(Valicha)という名前の由来は、バレリアナ(Valeriana)という女性の名前の省略形です。
バレリアナは1927年生まれの女性で、村一番の美女でした。
この女性にミゲル・アンヘル・ウルタド(Miguel Ángel Hurtado)をはじめとする地域の若い男たちが熱望していました。
そして、このミゲル・アンヘル・ウルタドこそが、バレリアナをテーマとし、バリーチャを作曲しました。

ペルーの衣装といえば、この赤い衣装が思い浮かんでくるよね!
リズムも聞いたことがあるような感じだし、カラフルなポンポンを回しながら踊っているのも可愛いね^^
ムリーザ(Muliza)
最後に紹介するワイニョのスタイルはムリーザ(Muliza)といい、ペルーのパスコの伝統的なダンスジャンルです。
このスタイルは19世紀末に普及し、2014年1月27日に国家文化遺産に指定されました。
ムリーザは、アルゼンチン共和国北部で生まれたもので、元々はビダリータ(Vidalita)という名前でした。
そしてこのスタイルが植民地時代のペルーに渡り、セロ・デ・パスコでより広まっていきました。

このスタイルは少しゆっくり目のリズムな上、どこかヨーロッパっぽい雰囲気もあるよね。
ワイニョにはさまざま種類がある!
まとめとして、ワイニョにはさまざまなスタイルがあるといえます。
これらのスタイルは曲の雰囲気、リズム、踊り方や衣装までもが異なっているものがほとんどですね!
私の個人的なおすすめはワイラシュとバリーチャなのでぜひこれらのスタイルの曲を聞いてみてくださいね!
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