こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。
このブログでは、ラテン音楽とラテンダンスについて紹介しています。

「ワイニョ」って何?
ペルーの音楽について知りたい!
「ワイニョ」には色々なスタイルがあるって本当!?
「バリーチャ」はワイニョなの?
ペルーの代表的な音楽のひとつとして「ワイニョ(Huayño)」があります。これは代表的なアンデス音楽のひとつですが、この音楽について詳しい方は少ないのではないでしょうか?
今回の記事では「ワイニョ」とはどんな音楽なのかと、ワイニョの代表的な6つのスタイルを紹介します。
ワイニョについて簡単に紹介!
まずはじめに、ワイニョという音楽について簡単に紹介しますね!
ちなみに、この音楽は「ワイノ(Huayno)」と呼ばれたり、「トロテ(Trote)」と呼ばれたりすることもありますが、どれもほぼ同じ音楽のことを指しています。今回の記事では「ワイニョ(Huayño)」に統一させていただきます。
ワイニョ(Huayño)はペルーのアンデス地域の主要ダンスで、ペルーやボリビアにいる、ケチュア・アイマラ族に由来する舞踊と音楽のことを指します。この音楽の全体的な特徴としては、五音音階、甲高いケチュア語の歌、独特な踊り、そして地方色が強い事などが挙げられます。また、ワイニョはカーニバル、イベントやお祭りなどでも踊られる祭典の踊りともされていますよ。
ちなみに、ペルーでもトップレベルに有名な曲「バリーチャ(Valicha)」もワイニョの曲ですよ!
ワイニョについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてくださいね。
ワイニョの6種類のスタイルとは?
ワイニョは、それぞれの地域や地方の伝統的な傾向に従って、様々なスタイルがあります。現在、知られているワイニョの代表的なスタイルは、以下の6つです。
- バリーチャ(Valicha)
- ワイラシュ(Huaylarsh)
- コムン・ウアイラルシュ(Comun Huaylarsh)
- アクシュ・タタイ(Akshu Tatay)
- チョンギナーダ(Chonguinada)
- ムリーザ(Muliza)
では、それぞれどのようなスタイルなのか、ひとつずつ見ていきましょう!
バリーチャ
最初に紹介するワイニョのスタイルはバリーチャ(Valicha)といい、これはクスコ発祥の世界的に有名なワイニョです。日本で行われているペルーのイベントなどで、ほぼ必ず登場するのが、バリーチャです。赤く可愛い衣装と、カラフルなポンポンを回しながら踊ると言うとイメージが湧くのではないでしょうか?

ペルーの衣装といえば、この赤い衣装が思い浮かんでくるよね!
リズムもペルーを思い出すようなアンデスの雰囲気があるし、カラフルなポンポンを回しながら踊っているのがとても可愛いね^^
先ほど、バリーチャはワイニョのスタイルだといいましたが、実はバリーチャはワイニョのサブ音楽ジャンルというわけではなく、これはワイニョのリズムで演奏された、たった一曲のことを指しています。ですが、この曲が世界的に有名になり、今ではまるでひとつのジャンルのように大きくなっています。
また、バリーチャはバレリアナ(Valeriana)という女性をテーマにした曲であり、曲名である「バリーチャ」も彼女の名前が由来になっています。バレリアナは1927年生まれの女性です。彼女は村一番の美女で、この女性に地域の若い男たちが熱望していました。そして、そのうちの一人である、ミゲル・アンヘル・ウルタド(Miguel Ángel Hurtado)がこの曲を作曲しました。そのため、この曲ではバレリアナの美しさを歌っています。
ちなみに、以下の記事でより詳しく解説しているので、興味がある方はこちらも読んでくてくださいね。
ワイラシュ
次に紹介するワイニョのスタイルはワイラシュ(Huaylarsh)といい、これはワイラス(Huaylas)とも呼ばれています。これはフォルクローレの中でも代表的な踊りのひとつで、フニン(Junín)のマンタロ渓谷(Valle del Mantaro)を代表する踊りでもあります。

テンポが結構速いね。踊るのはとても息が上がりそうだけど、めちゃくちゃ楽しそう!
これはとても速い足捌きが特徴的で、ところどころ掛け声のようなものを叫びながら踊られます。音楽自体はリピートが多く、全体的にずっと同じような雰囲気ですが、ダンスはとてもユニークなので、見飽きることがありませんよね。
ワイラシュについて詳しくは以下の記事で紹介していますよ。
コムン・ワイラシュ
次に紹介するワイニョのスタイルは、コムン・ワイラシュ(Común Huaylarsh)といい、これは先ほどと同じく、フニン県のダンスです。このスタイルのワイニョは、ジャガイモ、トウモロコシ、大麦、小麦の収穫など、村の共同作業を表現しています。
これは先ほど紹介したワイラシュの古いバージョンであり、そのためか、現在はこのスタイルよりワイラシュの方が知られている印象を受けます。また、先ほどの紹介したワイラシュと比べると、リズムも踊り方もゆっくりしています。
コムン・ワイラシュは「田舎っぽさ」と「アンデスののびのびとした雰囲気」があるスタイルだと思います。私はワイラシュの方が好きですが、コムン・ワイラシュは他の音楽ではあまり感じない、穏やかで平和な雰囲気が感じられるので、それがこのスタイルの魅力だと言えますね。
アクシュ・タタイ
次に紹介するワイニョのスタイルはアクシュ・タタイ(Akshu Tatay)で、これはケチュア語で「水の父」という意味があります。「Akshu」は「水」を指し、「Tatay」は「父」を意味します。この表現は自然や水の重要性を強調するものであり、特にアンデス地域においては、水は生命の源として非常に重要な存在とされています。
また、このスタイル名がケチュア語であり、スペイン語ではないことからも、ワイニョはスペイン植民地時代より前からペルーやボリビアで存在していた音楽だということもわかりますよね。
このアクシュ・タタイもフニン県のダンスで、「種まき」を意味しています。男性たちは土地を開墾したり、苗床を作ったりする様子を、女性たちは種をまく溝を準備する様子を踊りで表現しています。また、このスタイルの特徴のひとつとして、女性たちがかばんの代わりとして使っている布を背負っていることが挙げられます。
チョンギナーダ
次に紹介するワイニョのスタイルはチョンギナーダ(Chonguinada)です。これはフニン県やパスコ県(Pasco)のセロ・デ・パスコ(Cerro de Pasco)というペルーの都市で非常に人気のあるダンスです。
これは、カラフルな衣装と、その派手さに反して、ゆっくりと落ち着いたリズムが特徴的なワイニョのスタイルです。
チョンギナーダでは、女性は、印象的なビーズや光沢がある服を着用し、帽子やスカーフなども身に纏います。一方で男性は杖をつき、白い肌と青い目を持つヨーロッパ人を表現した、一般的に細いワイヤーでできた仮面を着用します。
仮面がヨーロッパ人を表していると言われてから動画を見ると、「全然似ていないじゃん!」と思う反面、「特徴はとらえているかも・・・。」と少し不思議な気持ちになります。
ムリーザ
最後に紹介するワイニョのスタイルはムリーザ(Muliza)といい、ペルーのパスコの伝統的なダンスジャンルです。
実はこのスタイルは元々はペルーの音楽ではなく、これはアルゼンチン共和国北部で生まれた「ビダリータ(Vidalita)」という音楽でした。このアルゼンチン音楽が植民地時代のペルーに渡り、セロ・デ・パスコでより広まっていきました。
実際に動画を見てみると、衣装の雰囲気も曲調もヨーロッパっぽさがあり、他のペルー音楽とは少し異なった雰囲気がありますよね。これはもともとアルゼンチンで生まれた音楽であり、アルゼンチンが南米の中でもヨーロッパ系の人が多い国だということが関係しているのだと思います。
ちなみに、このスタイルは2014年1月27日に国家文化遺産に指定されたそうです。
まとめ
ワイニョはペルーをはじめとするアンデスを代表する音楽ジャンルです。ワイニョの歴史は古く、アンデス文化とも深い関係があります。そんなアンデス音楽「ワイニョ」にはさまざまなスタイルがあるといえ、それらのスタイルは曲の雰囲気、リズム、踊り方や衣装までもが異なっています。
私が個人的におすすめなワイニョのスタイルはバリーチャとワイラシュですが、どのスタイルもとても興味深いですよね!
以上、今回はワイニョの代表的なスタイルを6つ紹介しました。
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