クンビアのサブスタイルを徹底解説! 〜国ごとに異なるクンビアの魅力〜

クンビア(Cumbia)

こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。

このブログでは、ラテン音楽とラテンダンスについて紹介しています。

 

「クンビア」ってどんな音楽ジャンル?

クンビアのスタイルが知りたい!

国によってクンビアは違うの?

 

今回の記事では、クンビアのスタイルについて紹介していきます。

 

クンビアとは?

クンビアのスタイルについて紹介する前に、クンビアについて紹介しますね。

クンビア(Cumbia)は、17世紀にコロンビアに来たアフリカの奴隷の人々のダンスから始まった音楽ジャンルで、今やラテンアメリカ全体に広まっています。これはアフリカ、先住民族やヨーロッパの文化や音楽要素が融合し他ものです。

これは一般的にサルサよりもテンポが遅めで、ペアで踊ることが多く、基本的なステップを覚えれば誰でも楽しむことができます。

詳しくは以下の記事を参考にしてみてくださいね。

 

クンビアのスタイル

この音楽「クンビア」にはさまざまなスタイルが存在します。これは、クンビアがラテンアメリカの各国に広まり、それぞれの国が独自の文化を取り入れたためです。

では、具体的にどのようなクンビアのスタイルがあるのかみていきましょう。

 

クンビア・メヒカナ

メキシコの国旗

クンビアといえば、コロンビアではなく、メキシコの音楽とイメージを持っている人も多いかもしれません。メキシコのクンビアはコロンビアのクンビアやペルーのクンビアと並び、非常によく聴かれている音楽です。なかでも有名なものは「クンビア・メヒカナ」と呼ばれています。

クンビア・メヒカナ(Cumbia Mexicana)は、1940年代にコロンビア人の歌手がメキシコに移住し、メキシコのオーケストラ関係者と仕事をし始めたことから始まりました。また、1960年代にはメキシコでクンビアが広まり、オーケストラの楽器がエレクトリック楽器に置き換えられていきました。オルガンやベース、トランペット、トロンボーンといった楽器を取り入れ、リズムやメロディに変化をもたらしました。

そして1960年代にメキシコでクンビアが知れ渡り始め、オーケストラの楽器がエレクトリック楽器に置き換えられ始めました。例えば、オルガンやベースを取り入れたり、金管楽器をトランペットとトロンボーンだけにするというようなことをしました。

最近のクンビア・メヒカナは、オーケストラの影響を感じさせないほど進化していますよ。

ここで、クンビア・メヒカナの曲を一曲紹介しますね。



クンビア・ソニデラ

クンビア・メヒカナはメキシコで最も代表的なクンビアスタイルですが、もう一つ注目すべきメキシコのクンビアスタイルが「クンビア・ソニデラ(Cumbia Sonidera)」です。これは、メキシコのDJたちによって作られた音楽スタイルで、特にクラブやパーティーで人気があります。ちなみに 「Sonidero」という言葉には「DJ」という意味がありますよ。

また、クンビア・ソニデラは、オルガンやグアチャラカ(Guacharaca)と呼ばれる楽器を使用し、電子機器を駆使して制作されています。この音楽の大きな特徴は電子機器を駆使し、DJ達が自ら声やピッチを変えることだといえます。

以下の動画はグアチャラカの演奏動画です。

クンビア・ソニデラは、メキシコからエクアドルやアルゼンチンといった南米の国々にも広まり、ダンスサロンやバーで頻繁に楽しまれています。

 

クンビア・ぺガッセラ

次に紹介するクンビアのスタイルはクンビア・ペガッセラ(Cumbia Pegassera)です。

クンビア・ぺガッセラは、メキシコのバンド「グルーポ・ペガッソ(Grupo Pegasso)」によって生み出されたスタイルです。(このグループについては以下の記事でも詳しく紹介しています。)

コロンビアの音楽ジャンルであり、独特なスタイルが特徴的なクンビアです。ですが、メキシコの歌手の影響もあり、1980年代から1990年代にかけて、メキシコやアメリカで特に有名になりました。

クンビア・ぺガッセラは、明るいメロディーとダンスしやすいリズムが特徴で、パーティーやお祝いの場でよく演奏されます。その楽しい雰囲気は、聴く人々を魅了し、踊りたくなるような力を持っています。

 

クンビア・ペルアナ/ チチャ

ペルーの国旗

次に紹介するクンビアのスタイルは「クンビア・ペルアナ(Cumbia Peruana)」です。

クンビア・ペルアナは、ペルーの音楽スタイルで、「チチャ(Chicha)」とも呼ばれています。厳密にはこれらは異なる音楽を指しますが、メキシコではチチャの音楽は全て「ペルーのクンビア」として一括りにされているようです。このスタイルは、1960年代にペルーの中央アンデス、アマゾン地域、リマで発展しました。

また、クンビア・ペルアナは、ペルーのワイニョ(Huayño)、コロンビアのクンビア、サイケデリック・ロック(Rock Psicodélico)、さらにはキューバの音楽が融合したものです。この独自のスタイルは、ペルーの文化と歴史を反映しているともいえますよ。

 

ちなみに、クンビア・ペルアナはクンビアのスタイルのなかで私が最も好きで、おすすめスタイルです!ぜひ聴いてみてください。

 

チチャ

チチャについても簡単に説明しますね。

チチャ(Chicha)は、クンビア・ペルアナのひとつとして位置づけられていますが、もっとリズミカルでエネルギッシュな要素が加わっています。これは、リズムに合わせて踊ることができる楽しい音楽であり、ペルーの多様な音楽文化を象徴するスタイルです。

チチャについて詳しくは、こちらの記事を参照ください。

 

クンビア・アンディナ

次に紹介するのは「クンビア・アンディナ(Cumbia Andina)」といい、このクンビアはラテンアメリカのフォルクローレを取り入れたスタイルです。

またこの種類のクンビアには2つのタイプがあります。それはペルーの「クンビア・アンディナ・ペルアナ(Cumbia Andina Peruana)」とメキシコの「クンビア・アンディナ・メヒカナ(Cumbia Andina Mexicana)」です。

それぞれを以下で紹介しますね。

 

クンビア・アンディナ・ペルアナ

このスタイルのクンビアは、先ほど紹介した「クンビア・ペルアナ」や「チチャ」と非常に似ており、ペルーのフォルクローレを取り入れたリズムが特徴です。伝統的な楽器を使用し、民族音楽の要素を強く感じさせる曲が多い傾向にあります。

 

クンビア・アンディナ・メヒカナ

一方で、クンビア・アンディナ・メヒカナは名前からも察せれる通り、メキシコ発祥のクンビアで、これはメキシコのフォルクローレを取り入れています。

このスタイルもまた、楽器メインの落ち着いた曲が特徴で、伝統的なメキシコ音楽のリズムが融合しています。



クンビア・チレーナ

次に紹介するクンビアのスタイルは「クンビア・チレーナ(Cumbia Chilena)」です。

クンビア・チレーナは、チリで演奏されるリズムで、コンテンポラリースタイルを特徴としています。ロック、ボレロ(Bolero)、スカ(Ska)、レゲエなど、さまざまな音楽スタイルを取り入れており、その多様性が魅力です。

 

クンビア・ビジェラ

アルゼンチンの国旗

次に紹介するクンビアは「クンビア・ビジェラ(Cumbia Villera)」と言います。

これはアルゼンチン発祥のクンビアで、チチャとクンビアが融合したスタイルです。さらに、メキシコのクンビア・ソニデラやコロンビアのクンビアの要素も取り入れています。

一般的なクンビアは2/2拍子、もしくは2/4拍子なのに対し、このクンビアは4/4拍子となっています。なので、独特なリズムがあり、聴く人々を引き込みます。

 

 

クンビア・レバハダ

次に紹介する「クンビア・レバハダ(Cumbia Rebajada)」は、メキシコで広まったスタイルで、コロンビアのクンビアとメキシコのクンビアが融合したものです。

音楽のテンポがゆっくりで、リラックスした雰囲気を持っています。してこの音楽では、パーカッション、ベースとトランペット、スネアドラム、グアチャラカとアコーディオンなどが使われています。

 

 

クンビア・サルバドレーニャ

最後に紹介するクンビアのスタイルは「クンビア・サルバドレーニャ(Cumbia Salvadoreña)」です。

これは、エルサルバドルの音楽スタイルであり、お祝いの場や祭りでよく演奏されます。このスタイルは、メキシコや南米だけではなく、中南米でもクンビアが広まっていることを示しているといえます。

 

 

まとめ

クンビアには、国や地域ごとに多様なスタイルが存在し、それぞれが独自の背景や文化を持っています。なので、クンビアはただの音楽ジャンルではなく、ラテンアメリカの豊かな文化や歴史を反映した表現方法だということができますね。それぞれのスタイルには独自の魅力があり、聴く人々を魅了し続けています。

色々なクンビアのスタイルがありますが、私がおすすめなのは、「クンビア・ペルアナ」と「チチャ」です。

 

まだまだ他にもクンビアのスタイルはありますので、興味がある方はこの記事もあわせて読んでみてくださいね。

 

以上、今回はクンビアのスタイルについて紹介しました。

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