ポロ音楽について紹介してみた![クンビアの関連音楽]

Porro ポロ(Porro)
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こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。

突然ですが、コロンビアの音楽といえば、何を思い浮かべますか?

 

有名的なもので言えば、クンビア(Cumbia)サルサ・チョーク(Salsa Choke)ですよね!

ですが、コロンビアにはまだまだ興味深い音楽があります。

 

そこで、今回の記事ではコロンビア音楽のひとつである、ポロについて紹介します。

 

ポロの発祥地と起源

ポロ(Porro)は、コロンビアのカリブ海地域で発祥した音楽スタイルとダンスで、これはコロンビアのクンビア(Cumbia)が独自のサブジャンルに発展したものです。どちらの音楽もコロンビアの大西洋岸の民間伝承のなかでとても重要な音楽だと考えられています。

一方で、ポロとクンビアの主な違いとしては、「リズム」があげられます。ポロは活発なダンスなため、クンビアよりもかなり速いリズムで演奏されます。

 

現在では、1940年代から1970年代にかけてコロンビアで広く流行したポロの人気は失われています。しかし、1980年代以降、コロンビアのメデジンで、このジャンルは若い聴衆の間で再び関心を集めています。また、メデジン市内にはポロのダンスを専門に教える学校が数十校もあるそうです。

 

ポロを演奏する際のリズムと使われる楽器

ポロは一般的に、パソドブレ(Pasodoble)タンゴ(Tango)と同じ2/4拍子で演奏されます。しかし、本当の拍子はサンバと同じ4/4拍子であると主張されることもあるそうです。

音楽リズムの分類は難しいね・・・

考え方やアレンジの加え方によって変わってくるかもしれないし。

 

ちなみに、ポロのリズムはクンビアンバ(Cumbiamba)のリズムと同様のスタイルです。

 

また、ポロの音楽ではこのような楽器を使って演奏されています。よりエネルギッシュな音を出すために主に金管楽器で構成されています。

  • ドラム
  • クラリネット
  • ガイタ・フルート
  • トロンボーン
  • トランペット
  • チューバ
  • サックス
  • コントラバス

 

ポロ音楽の歌詞の内容

エネルギッシュな雰囲気のある、コロンビア音楽ですが、歌詞の内容は一体どのようなものなのでしょうか?

 

ポロは、歌詞の想像力に触れ、「人生への憧れ」「愛と同情」「希望」「連帯と悲しみ」「皮肉と風刺」「誇りと忠誠と苦悩」などについて歌われています。

また、過去の幸せな瞬間を思い出すような曲もあるそうです。

 

ポロのダンスと踊り方

ポロの音楽はとても陽気で華やかなリズムで、カップルで踊るのに適している音楽だと言えます。

ちなみに、ポロはもともとコロンビアのカリブ海、シヌ川流域に伝わる民俗芸能でしたが、2人組で踊ることから社交ダンスに発展しました。その上、昔はゆるやかなダンスでしたが、今ではカップルで抱き合う社交ダンスに進化しています。そこには決まった振り付けはなく、それぞれのペアの男性が女性を包囲する円形の動きが繰り返されます。

 

また、サルサ(Salsa)タンゴ(Tango)の動きと融合したポロは、1990年代にはダンスホールで踊られるようになりました。

今では、従来の社交ダンスの観客よりも若い観客に人気があり、学校でも教えられています。

 

以下の動画では、(少し画質は悪いですが)ポロを踊っているので、よかったら参考にしてみてくださいね!

 

 

ポロの人気歌手&ポロ音楽を広めた人物

ポロ音楽に大きく貢献した人物のひとりとして、コロンビア人のクラリネット奏者のルーチョ・ベルムデス(Lucho Bermudez)が挙げられます。

1938年、彼が作曲した「マルベージャ(Marbella)」は、1934年に設立されたコロンビア初のレコード会社から発売されました。ベルムデスはポロのスタイルの革新者として知られ、ラジオを通じてポロの普及とコロンビアのより多くの聴衆への普及に貢献しました。

 

 

彼はまた、ポロをボゴタ、カリ、ラ・コスタ、メデジンなどといったコロンビアの主要都市の社交クラブに導入し、労働者階級とは異なる聴衆にポロを紹介した最初の人物であるとも言えます。

彼のおかげでポロが広がってといっても過言じゃないね!



ポロの種類

ポロの音楽には2種類のバリエーションがあります。

 

ポロ・パリティアオ(Porro Palitiao)

1つ目はポロ・パリティアオ(Porro Palitiao)といい、基本楽器であるバスドラムを2本のスティックで演奏し、サビの瞬間に、カウベルのように決まった規則正しいリズムを奏でる、よりスローな音楽です。

パリティアオ」とは、ボンボ太鼓の縁を叩いてカウベルのような音を出すことに由来しています。

 

また、このタイプのポロの発祥地はコロンビアのサン・ペラヨ(San Pelayo)とされています。そのため、ポロ・パリティアオはポロ・ペライェロ(Porro Pelayeroとも呼ばれることがあります。

 

ポロ・タパオ(Porro Tapao)

2つ目のバリエーションはポロ・タパオ(Porro Tapao)といい、バスドラムの片方のドラムヘッドを叩き、もう片方は手のひらで覆い、一部のビートの振動を避けながら演奏するものです。

これは非常に器用なリズム遊びで、速いテンポのなかで使われるテクニックだと言えます。

 

また、この音楽の発祥地はコロンビアのエル・カルメン・デ・ボリバル(El Carmen de Bolívar)とされており、この種類のポロ音楽は、ポロ・サバネロ(Porro Sabanero)と呼ばれることもあります。

 

まとめ

いかがでしたか?

 

ポロはクンビアからの影響のある、コロンビアの音楽ジャンルです。クンビアとは違い、テンポが速いものが多いため、踊りに向いている音楽ジャンルでもありますね!

 

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