こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。
今回はコロンビアの音楽である「マパレ(Mapalé)」について紹介します。
「マパレ」はどんな音楽?
まず、マパレとはどんな音楽なのでしょうか?
マパレ(Mapalé)とは南アメリカ大陸征服時に人身売買されたアフリカ人奴隷の文化の影響を受けて、コロンビアのカリブ海沿岸で生まれたアフロ・コロンビアの踊り&音楽です。
ちなみに、この音楽はクンビア(Cumbia)やポロ(Porro)と同じように、コロンビアのカリブ海を代表する踊りでもあります。
また、このコロンビアの音楽は「狂乱のリズム」とも呼ばれています。これは、マパレのドラムのビートを聞いた人が、思わず踊りたくなってしまう感覚を覚えることから、このように呼ばれているそうです。

実際に私も、マパレの音楽を聴いたり、マパレのダンス動画を見ると、無意識に動いちゃうし、踊っちゃう・・・!!
マパレの語源
コロンビアでは、マパレの踊りの起源について、口伝や文献からさまざまな説明がなされています。ですが、主に二つの説がありますので、紹介しますね。
ひとつ目の説は、カソロプス・マパレ(Cathorops Mapale)と呼ばれる、魚に由来するという説です。
この魚は水中で非常に強く、速い動きをすることで知られており、これがマパレダンサーが踊る時の強さや俊敏さに例えられています。
これは、奴隷にされたアフリカの人々の間で、反乱のための訓練をカモフラージュする必要性から生まれたものでもあります。
ふたつ目の説は、マパレは性的な意味を持つダンスであるという説です。
「性的」といっても、下品なダンスという意味ではなく、官能的なダンスというニュアンスがあり、アフロ女性の魅力について語っているといえます。
さらに、この概念から、黒人女性がダンスを通じて黒人女性としての自分を愛するようになることにもつかながったそうです。
マパレのダンス
次にマパレのダンスを見ていきましょう。
マパレの踊りは活力と抵抗力に満ちた踊りです。
典型的なマパレのダンスでは、ペアで踊られますが、カップルが別々に踊る場合と一緒に踊る場合があるため、これはその時の状況によるといえます。
また、このダンスでは、ダンサーは太鼓のリズムに合わせ、跳んだり、腕を上げたり、肩や腰を振ったりしながら、速く、激しく、場合によっては官能的に動きます。
マパレのダンス動画
ここで、マパレのダンス動画をひとつ紹介しますね。
非常に元気がいい踊り方で、速く激しく踊っているのが確認できますね!
音楽の元気さや曲の雰囲気から、コロンビア版のサンバとも言えるような気がします。
以下でも紹介しますが、衣装もとてもカラフルで、明るい色が多いですよね!
マパレの歌詞
マパレの歌詞では、一般的に、冗談めいたものやコロンビアの歴史や文化に関連したものなどが歌われています。
マパレの衣装
次にマパレの衣装についてみていきましょう。
この踊りを踊る際、女性は通常、腰の動きを見せるためにフリル付きのスカートやフリンジが付いたごく短いぴったりとしたドレスと、半袖のブラウスを着用します。
また、指輪やターバン、頭には花などの肩飾りをつけて引き立てることも多く、普段は裸足で踊られます。
男性の場合、くるぶしより上の短パンを着用し、踊りの暑さのためにシャツを着ないのが一般的です。また、手首まで鮮やかな色のフリルをつけ、頭は長方形の布で覆います。
男女どちらの衣装も色は様々ですが、コロンビアの代表的な衣装や踊りと同じように、暖色系の色が多いようです。
まとめ
いかがでしたか?
マパレはコロンビアのなかでも代表的な音楽のひとつだといえます。
また、このダンスは非常に活発であり、みているだけでも元気をもらえますね!
マパレと同様に、アフリカルーツのある音楽ジャンルは他にもあり、なかでもおすすめはフェステホ(Festejo)なので、ぜひこれらの記事も覗いてみてくださいね。
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