こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。
このブログでは、ラテン音楽とラテンダンスについて紹介しています。
ボリビア音楽&舞踊の歴史的背景について知りたい!
カポラルの衣装とは?
カポラルの衣装には意味があるの?
今回の記事ではボリビアの音楽&舞踊である、カポラルの衣装について詳しく解説していきたいと思います。
「カポラル」について簡単に説明!
カポラルの衣装について紹介する前に、カポラルとは何かということを簡単に説明しますね!
カポラル(Caporal)はボリビアの民族舞踊で、これは「カポラル」と呼ばれるスペイン植民地時代の監督者の権威を反映した踊りです。魅力的な衣装、明るい音楽、男性のジャンプやスピンなどの機敏な動きと女性の官能性を重視した踊り方が特徴的です。
詳しくは以下の記事でも紹介していますよ!
では、カポラルの衣装についてみていきましょう!
カポラルの衣装
カポラルの衣装には女性と男性のそれぞれ異なった特徴がありますが、どちらの衣装にも共通することはとても華やかでカラフルだということです。
では、それぞれの衣装の意味や特徴をより詳しく見ていきましょう。
女性の衣装
まず、女性の衣装についてです。女性の衣装は基本的に以下のもので構成されます。
- 袖の広いブラウス
- 長いスカート(現在ではミニスカートへと変化)
- ヒールの靴
- チョリータ帽
「チョリータ帽(sombrero de cholita)」はボリビアの伝統的な女性用の帽子で、特に「チョリータ」と呼ばれる先住民の女性たちが着用することが多いです。この帽子は、特に黒や白のウールで作られ、通常は広いブリムが特徴です。
写真を見ていただければわかりますが、カポラルを踊る際のブラウスはクロスステッチでカラフルに刺繍されたものなため、とても豪華に見えますね!
男性の衣装
一方で男性の衣装ではこのようなアイテムが使われています。
- つばの広い帽子
- ゆったりとしたシャツ
- 帯、もしくはベルト
- ズボン
- ブーツ
男性は、これらの衣装を着て、手にはムチを持つことが多いです。
現在、カポラルの衣装は名前やイニシャルなど、さまざまなデザインを取り入れており、これらはカポラルのさまざまなグループを識別するためにも使われているそうです。そのため、カポラルの衣装はめざましい発展を遂げているということができますね。
ちなみに、以下の動画では、舞踊の雰囲気はもちろん、衣装についてもよくわかるので、よかったらみてみてくださいね!(上手く埋め込みができなかったので、YouTubeに飛んで、見てみてください。)
カポラル衣装の意味
カポラルで使われる衣装やアクセサリーには意味があります。
ざっくりいうと、カポラルの衣装は「監督官が、奴隷の集団に命令し、手に鞭、ブーツに鈴をつけて恐怖と権威を植え付けた」ということや、その力の誇示を強調しています。そのため、この衣装や踊りはスペイン植民地時代の様子を反映しているともいうことができます。
「ムチ」の意味
ムチはこのボリビア舞踊で欠かせない要素のひとつで、スリアゴ(zurriago)やチコテ(chicote)などさまざまな名前で呼ばれています。
先ほども簡単に説明しましたが、「ムチ」も権力の表れであると言えます。これは支配、階層や権力の象徴として使われています。
「ブーツ」と「鈴」の意味
また、ブーツと鈴は、「カポラル(=監督者)」として与えられた権力を身につけた者に一定の特権を与えることを示すアクセサリーです。
そのため、カポラルでこのような衣装やアクセサリーが使われるのは、政治的や文化的権力を表すためだと考えることができます。
まとめ
カポラルの衣装はボリビアがスペインにより植民地化されていた時代の権力を表しており、これらは主に「カポラル」と呼ばれる「監督官」の様子を表現しています。
そのため、カポラルの衣装について知ることで、ボリビアの歴史的背景を少し理解することができます。南米には、カポラル以外にも権力の表れとしての音楽や、その権力に対抗してできた奴隷の人々が作った音楽などもありますよ!
以上、今回はボリビア音楽&舞踊「カポラル」の衣装について紹介しました。
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