こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。
今回はペルー音楽である「サマクエカ(Zamacueca)」について解説していきます。
サマクエカの起源
まず、サマクエカの起源についてみていきましょう!
サマクエカ(Zamacueca)は、16世紀から17世紀にかけてペルーのリマやペルー北部の海岸に多く住んでいアンゴラからの黒人奴隷や混血の人々がもたらした音楽です。
そのため、この音楽の起源はアフロ・ペルーであるといえます。
サマクエカの発展と別名
このペルー音楽はいくつかの別名や派生したジャンル名があります。
まず、サマクエカは1810年から1825年の間にペルーのリマからチリに広まりました。チリに広まったこのジャンルはチリのクエカ(Cueca)、通称「クエカ・チレーナ」と呼ばれるようになりました。
また、チリからアルゼンチンのメンドーサ(Mendoza)に渡り、「クエカ」は「クエカ・クヤナ(Cueca Cuyana)」という別名でも知られるようになったようです。
さらに、クエカ・クヤナの後には、サンバ(Zamba)やサンバ・アレグレ(Zamba Alegre)とも呼ばれるようになりました。
そして、ペルーのアレキパ(Arequipa)、ボリビアからアルゼンチン北西部に至り、クエカ・ノルテーニャ(Cueca Norteña)と進化と遂げました。
ですが、太平洋戦争(ペルーとチリの戦争)後、ペルー人はペルー海軍に敬意を表してサマクエカを「マリネラ(Marinera)」と改名し、呼ぶようになりました。
なので、かつての「サマクエカ」とは、「リマのマリネラとして知られるマリネラ(マリネラ・リメーニャ(Marinera Limeña))」に付けられた名称であるといえます。
これらの理由から、サマクエカは、クエカ、ザンバ、マリネラの原型となったペルーの古代音楽スタイルとダンスであると考えられます。
さらに、どうやら、この他にもサマクエカは、チャカレーラ(Chacarera)やバイレシート(Bailecito)の先例とされているようです。
ペルーだけじゃなくて、チリやアルゼンチンにも影響を与えた、重要な音楽ってことだね!!
サマクエカのダンス
次にサマクエカのダンスについてみてきましょう。
サマクエカは、女性と男性の恋愛を表現したゆるやかなカップルの踊りです。
ダンスとしてのサマクエカの特徴は、女性も男性も右手に白いハンカチを持ち、それを頭の高さより上の空中で激しく振って踊ることだといえます。
個人的には、サマクエカで使われるハンカチはマリネラのものと比べると、大きい傾向にあると思います。
これはサマクエカのダンス動画ですので、興味のある方は見てみてくださいね!
サマクエカの衣装
最後に衣装についてみていきましょう。
サマクエカの踊り手は、日常的なカントリー・ドレスを着用し、麦わら帽子をかぶることが特徴的だといえます。
また、先述したように、白いハンカチも衣装の一部です。
衣装はほとんどクエカのものと一緒ですね。
まとめ
いかがでしたか?
サマクエカはさまざまな音楽ジャンルの原型となった音楽スタイルだといえます。
その理由もあり、クエカ、サンバやマリネラはどれも音楽の雰囲気、踊り方、衣装など全体的に似ているものが多いですよね!
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