コロンビアのローカル音楽、バジェナートの4つの種類を比較してみた!

バジェナート(Vallenato)

こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。

バジェナート(Vallenato)というコロンビアのローカル音楽を知っている方は少ないのではないでしょうか。

この音楽には様々な種類がありそれぞれ違った特徴があります。

なので、この記事ではバジェナートの種類について紹介していきたいと思います!!

 

バジェナートについて紹介!

まず、簡単にバジェナート(Vallenato)について紹介しますね。

バジェナートはコロンビアのローカル音楽で、グアチャラカ(Guacharaca)、カハ・バジェナータ(Caja vallenata)とアコーディオンを使って演奏されている音楽ジャンルです。

 

バジェナートの種類は全部で4つ

バジェナートには4種類のリズムがあります。

それはそれぞれ、ソン(Son)、パセオ(Paseo)、メレンゲ(Merengue)とプヤ・プジャ(Puya)と言います。

これらのリズムは使われる楽器の違いと音楽のテンポで分けられています。

 

ちなみにこの4つの種類のなかで踊れるのはそのうちの2つだけです。メレンゲとプヤはリズムが速く踊りやすいため、踊りに向いているといえます。

一方で、ソンとパセオは踊りには向いていません。なぜならどちらも比較的テンポが遅く、ソンは4つのビートの中で最もテンポが遅いからです。

 

ではそれぞれどのような特徴があるのかみていきましょう。

 

ソン(Son)

ソン(Son)というのはラテン語の ‘Sonus’ という単語からできたもので、この ‘Sonus’ には「音」という意味があります。

さらに深い言い方をするのであれば、「アートによって作られる心地の良い音」と言う意味になります!

 

このビートは4つのビートの中で最もゆっくりです。ソンの音楽は、アコーディオンの音を聞くことで他のビートと区別することができるといえます。

 

ソンのアコーディオンはとても複雑でアコーディオン奏者が左手と右手でそれぞれ別のメロディーを弾いているかのように聞こえます。

左側の低音アコーディオンのリズムが強調されており、その中でもケーデンス(カデンツ)を強調しています。

ちなみに、ケーデンス(カデンツ)は「曲やフレーズの終わりに和音によって一つの終わるの形を作ること」を指します。

 

バジェナートのソンは2/4拍子のビートで、アコーディオンの低音を際立たせることで成り立っています。

 

特に、最近の若手バジェナート奏者はこの手法を取ることが多い傾向にあります。

そのうえ、低音を重視していないバジェナート奏者は良いバジェナート奏者にはなれないと信じられています。



パセオ(Paseo)

パセオ(Paseo)は4種類のビートのうち一番一般的なバジェナート音楽です。

 

これはソンよりはテンポが速く、遅いパセオ(Slow Paseo)速いパセオ(Fast Paseo)の2種類に分けることができます。

遅いパセオは基本的にロマンチックですが、場合によっては友人について、街について、そして民族的慣習についても述べられることがあります。

速いパセオは名前からも分かるように遅いパセオよりも速く、あまりロマンチックではありません。

この速いパセオはメレンゲ(次に紹介します)ととても似ているので、聞き分けれない人も多いそうです。

 

パセオは他のバジェナートのスタイルと違い、4/4拍子で演奏されます。

 

メレンゲ(Merengue)

メレンゲ(Merengue)はよく「ドミニカ共和国発祥の別の音楽ジャンルのメレンゲ」と間違えられることもありますが、別物です!!

バジェナートのメレンゲはドミニカンメレンゲと同様だと考えられており、このメレンゲの発祥はカリブ海の国だと信じられています。このメレンゲはドミニカンメレンゲと同様に踊ることができます。

 

メレンゲは必ずしもロマンチックなものではありませんが、女性や愛について語られていることが多々あります。

そしてとても楽しく聞こえるのが特徴の一つだといえます。

 

伝統的なバジェナートのメレンゲは6/8拍子のものが多いです。そしてメレンゲは4つのバジェナートスタイルの中で最も独創的です。

さらに、ソンと同様に、メレンゲは様々なハーモニーやケーデンスを奏者が作り出すことができます。

 

プヤ・プジャ(Puya)

プヤ(Puya)は4種類のバジェナートの中で一番テンポが速く、一番複雑です。

 

プヤを演奏するアコーディオン奏者グアチャラカ奏者とカハ・バジェナータ奏者は音楽のテンポが速いため、高いスキルが必要になります。

プヤは基本的には6/8拍子で、メロディーは鳥のさえずりのようなものです。

 

歌詞はフォルクローレについて書かれていることが多く、悲しい歌詞はほとんどありません。

さらに、プヤはバジェナートの中で最も古く、メレンゲとにていますが、メレンゲより歌詞が少ない傾向にあります。

 

プヤの踊り方

プヤの踊り方は両手を頭の横あたりまで上げて、前の人を触るかのように手を突き出します。

ですが、なかには肩までしか手をあげない人もいるみたいですね!

 

わかりにくいと思うので興味のある方はこちらの動画を参考にしてくださいね。

この動画はプヤの踊り方を説明していますが、完成形だけみたい方は10:45あたりから見るとわかりやすいと思います!

 

 

この踊り方は、同じくコロンビアの音楽ジャンルである、マパレ(Mapalé)ととてもよく似ています。

興味のある方はマパレについても記事も覗いてみてくださいね!



参考動画

この動画では4種類のバジェナートにビートについて解説しています。

 

ちなみにリズムだけを聞きたい方は、

パセオは 0:53 から
メレンゲは 2:19 から
ソンは 3:52 から
プヤは 5:59 からです。

 


まず、それぞれのパートを演奏した後に合わせて演奏するので、それぞれどのような特徴があるのかと言うことが簡単にわかりますね!

 

それぞれ速さも異なっているし、音楽の雰囲気も異なっていますね!

 

まとめ

日本ではあまり知られていないラテンアメリカの音楽ジャンル、バジェナート(Vallenato)の種類はどれも異なっていて聴いていてとても楽しいですね!

この音楽を聴くと、ラテンアメリカの雰囲気だけではなく、ヨーロッパやアフリカの雰囲気も感じ取れることがすごく魅力的だと思います!

 

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