こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。
皆さんは「バジェナート(Vallenato)」という音楽を聴いたことがありますか?
ラテンアメリカの国々の音楽ジャンルに興味があったり、ラテンダンスが好きな方はもしかするとご存知かも知れませんね。
この記事ではバジェナートについて解説をしていきたいと思います!!
バジェナート(Vallenato)とは?
バジェナート(Vallenato)はクンビア(Cumbia)からの影響を受けてできたコロンビア発祥の音楽です。そのうえ、この音楽はクンビアと同様に、コロンビアの象徴とも言えるほどの音楽ですが、クンビアよりもローカルな音楽だといえます。
バジェナートという名前は「谷」という意味がある、Valle(バジェ)という単語から作られており、これは谷で生まれた音楽という意味です。
そして、ロス・カラレロス(Los Corraleros)、ロス・カラレロス・デ・マハグアル(Los Corraleros de Majagual)、とロス・グラドゥアドス(Los Graduados)というグループがメキシコ、中南米、エクアドル、ペルー、ボリビア、チリにこの音楽を広めたため、ラテンアメリカで知名度が年々、高くなってきています。
2015年にはバジェナートが、Unesco(ユネスコ)の文化遺産に登録されました。
バジェナートを構成する楽器
バジェナートは使われている楽器的にも、リズム的にもクンビアととてもよく似ています。
基本的に3種類の楽器が使われており、それらはグアチャラカ(Guacharaca)、カハ・バジェナータ(Caja vallenata)とアコーディオンです。
ですが、商業的にはアコーディオン奏者、カハ・バジェナータ奏者とグアチャラカ奏者に加えて、歌手、ハーモニーシンガー、コンガ奏者、ベースギター奏者、ギター奏者とティンバレス奏者を必要とします。
そして最近のバジェナート音楽ではドラムセットやキーボード、さらには管楽器も使われます。
アコーディオンは元々ドイツの楽器だったということなので、バジェナートはヨーロッパ、先住民族、アフリカからの影響がある音楽だといえますね。
バジェナートの歌詞と歌い方
とても興味深く楽しいバジェナートですが、その中でも一番衝撃的なのが、歌詞です。
詩のようで美しいですが、その歌詞の内容はタフなものが多いので、驚くこと間違いなしです!
歌詞は詩のようで、このような要素を含んでいます。
- ファンタジー
- 現実的
- 喜び
- 皮肉的な表現
- ユーモア
さらに、バジェナートは農家にルーツを持つ音楽で、元々はニュースや物語を友達や家族などに伝えるために、噂話はもちろん、冗談などを歌にしていました。
なので、当初は社会的地位が低い人たちの音楽だとみなされていたため、裕福な人たちはこの音楽ジャンルに気を止めていませんでした。
バジェナートの歌詞は競争的なものが多く、二人の歌手がバトルのような感じ(ヒップホップやラップのようなイメージ)になって歌います。
ちなみに、このバトルのようなものはピケリア(Piqueria)と言います。このバトルはユーモアのセンスと高い即興スキルが求められています。
この動画ではバジェナートの種類であるプヤ(Puya)を演奏しています。
やはりアコーディオンの音がとても響いてますね!そしてなんと言っても、歌い方が特徴的すぎます。
バジェナートのスタイルを紹介!
バジェナートには4種類のメインビートがあります。
それはソン(Son)、パセオ(Paseo)、メレンゲ(Merengue)とプヤもしくはプジャ(Puya)です。
これらのリズムは使われる楽器の違いと音楽のテンポで分けられています。
バジェナートの踊り方
バジェナートはとても簡単に踊ることができます。ただ単に、音楽のビートに合わせて踊ればオッケーです!!
というのも、当初バジェナートは音楽として考えられており、ダンスとしては考えられていなかったため、そこまで凝ったダンスがありません。
まとめ
とても楽しい音楽なので、ぜひ聴いて踊ってみてくださいね。
クンビアよりもローカルな音楽なこともあり、コロンビアの風景が頭の中にイメージできるような音楽ですね!!
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