こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。
今回はエクアドルの音楽である、パサカジェ(Pasacalle)について紹介していきたいと思います。
パサカジェの起源について
パサカジェ(Pasacalle)は活発なリズムが特徴的なエクアドルの音楽ジャンルです。ですが、この音楽の起源は17世紀初頭のスペインにあります。
パサカジェは旅芸人が演奏していたもので、ダンスや歌の合間にギターを演奏したのが始まりとされています。
エクアドルでは、このジャンルの音楽はポピュラーバンドによって演奏され、そのリズムはスペインのパソドブレ(Pasodoble)と非常によく似ています。
この音楽は同じくエクアドルの代表的な音楽、パシージョ(Pasillo)と同様に、ヨーロッパの音楽の影響を受けたジャンルです。
パサカジェの概念とは?
パサカジェの概念は、非常に活発なリズムを持つ行進曲を指していると推測されます。
パサカジェはスペイン発祥の音楽で、その名は「通りを行き来する」音楽家が演奏したことに由来しています。
パサカジェはインバブラ州でよく踊られる
パサカジェはエクアドルのインバブラ州で「レイナ・イ・セニョーラ(Reina y Señora)」をテーマにしてよく踊られています。
「レイナ・イ・セニョーラ(Reina y Señora)」はスペイン語で「女王と貴婦人」というようなニュアンスがあります。
また、エクアドルでパサカジェはメスティーソの伝統的な音楽と踊りとなりました。
パサカジェは他の国々でも人気!
もちろん、パサカジェの発祥地であるエクアドルではよく聞かれていますが、最近ではエクアドルだけではなく、ペルーやチリなど他の南米の国々でも人気を博しています。
ペルーのパサカジェはどちらかというと、民衆の祝祭に由来する踊りであるといえます。
また、ペルーの高地では、パサカジェは「フィン・デ・フィエスタ(Fin de Fiesta)」と呼ばれ、この地方の楽器や現代楽器を使った音楽隊を従えて踊られます。
エクアドルのパサカジェで使われる楽器
パサカジェには、地方特有の楽器が使われます。以下の楽器が代表的なものです。
- マンドリン(ギターのような楽器)
- サンポーニャ(Zampoña)
- ロンダドール(Rondador)(サンポーニャととても似ている楽器)
- ケーナ(Quena)(アンデス地方で演奏される笛のような楽器)
- ピングージョ(Pingullo)(ケーナに似ている笛のような楽器)
- ドゥルサイナ(Dulzaina)
- ボンボ(Bombo)
パサカジェの踊り方
一部の地域で伝統的に踊られている踊り方
パサカジェは高地の多くの地域で伝統的に踊られています。また、これらは必ずしも祝宴の終わりに踊られる訳ではなく、さまざまな機会で踊られます。
男性がラム酒の小瓶を持ち、女性が「ワペオス(Wapeos)」という歌を歌います。踊りの最後には男性が女性を誘惑しようとする「フガ(fuga)」というクライマックスがあります。
通常この部分で音楽の雰囲気が変わり、より活発になります。そこでは、パサカジェならではの独特なダンス、「サパテオ(zapateo)」で踊られます。
一般的に踊られる踊り方
パサカジェの一般的な踊りは、一種の活発な足踏みで構成されています。腕を上げたり、腕を組みながら踊るダンスです。
男女でペアを組み、ひとつつひとつのステップを優雅にこなします。
服装も、踊り方もヨーロッパっぽい感じだから、南米の音楽・ダンスって言われてもあまりピンとこないなぁ。
おすすめなパサカジェの音楽
ここで一曲、パサカジェに関係のある音楽を紹介したいと思います。今回紹介する「チュリータ・ケテーニョ(Chullita Quiteño)」はパサカジェのなかで一番有名と言っても過言ではない曲です。
また、今回貼っているYouTube動画は少しお笑いの要素も入っているため、みているだけでもとても楽しくなれる曲だといえます。
以下の記事では、数曲パサカジェの音楽を紹介しているので、ぜひ聞いてみてくださいね!
まとめ
パサカジェはエクアドルの音楽ですが、ヨーロッパからの影響も大きい曲だといえますね。
また、いろいろな踊り方や意味がありとても興味深い音楽ジャンルでもありますよ。
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