こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。
今回はニャケ・マプ(Ñuke Mapu)とパチャママ(Pachamama)の違いを説明していきたいと思います。
「そもそも、『パチャママ(Pachamama)』って何なの?」と思った方は先にこちらの記事をどうぞ。
では、早速本題に入っていきますね。
ニャケ・マプ(Ñuke Mapu)とは?
結論から言ってしまうと、ニャケ・マプ(Ñuke Mapu)はスペイン語で「母なる大地」を意味します。
ここで、「あれ?」と思った方もいるのではないでしょうか?
実は、パチャママと全く同じ意味なんです。
パチャママとの違いはある?
ではパチャママとニャケ・マプには違いがあるのでしょうか?
答えは、あります。
ではどのように異なるのかみていきましょう!
ニャケ・マプはマプチェ族の信仰
パチャママは一般的にケチュア族などによって信じられている信仰ですが、ニャケ・マプはマプチェ族の人々により信仰されています。
マプチェ族にとっての「ニャケ・マプ」は、ケチュア族の「パチャママ」とは存在の意味が異なりますが、彼らの文化にとって極めて重要な存在であることには変わりありません。
ちなみにケチュア(Quechua)族はペルー、ボリビアやチリの先住民族であり、マプチェ(Mapuche)族はアルゼンチンやチリの先住民族の人々を指します。
ニャケ・マプの概念も異なる!
マプチェ族の人々にとって、「ニャケ・マプ」は、「より深い意味での地球」を指します。
どういうことかというと、土壌や地質学的地球を指しているのではなく、マプチェ族の宇宙論における自然という広い概念を包括しています。
また、パチャママとは異なり、ニャケ・マプは神とは考えられていません。むしろ、マプチェの宗教的信念における「マプチェ世界」とその中でのマプチェ人の相互作用を表現したものと見なされています。
ニャケ・マプの祝い方はパチャママと一緒?
意味を理解していただけましたでしょうか?
では、次に祝い方についてみていきましょう。
ニャケ・マプとパチャママの祝い方はほぼ同じです。
毎年8月1日、マプチェの人々は、人々の世話をしてくれている母なる大地に感謝し、自らを清めます。
また、生命の循環が正常に発展し続けるよう、大地に豊作と住民の保護をお願いするのです。その際には供物を捧げる宗教的な儀式を行います。
まとめ
ニャケ・マプとパチャママの違いを理解していただけましたでしょうか?
一言で言ってしまうと、「ニャケ・マプとパチャママはほぼ同じだけれど、別々の先住民族によって信仰されている」ということになります。
ラテンの文化はいろいろな先住民族の影響もあり、少しずつ異なっているのでとても興味深いですよね!
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