こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。
このブログでは、ラテン音楽とラテンダンスについて紹介しています。
「ガト」ってどんな音楽?
アルゼンチンの音楽ジャンルについて知りたい!
今回は、アルゼンチン音楽「ガト(Gato)」について紹介します。
この記事を読むことで、ガトはどんな音楽なのか、そしてどこで聴かれている音楽なのかを詳しく理解することができます。
ガトはアルゼンチンを代表する民族音楽・舞踊のひとつ!
まず、ガトとはどんな音楽なのでしょうか?
ガト(Gato)とはアルゼンチンを代表する民族音楽・舞踊ジャンルのひとつで、アルゼンチン以外にも、ボリビア、チリ、ペルー、パラグアイやウルグアイで聴かれています。
ガトはアルゼンチン音楽・ダンスでもあり、クレオールの音楽・ダンスでもあります。この音楽はスペイン植民地時代にアルゼンチン北部から南米へと伝わりました。
また、ガトは1820年以前からアルゼンチンのクヨ(Cuyo)で踊られてきており、年長者から受け継いだものを現在まで踊り続けていることから、これは「生きた音楽・生きた舞踊」ともされています。
実際に、現在でもアルゼンチン北西部の人里離れた村々で踊られており、これはアルゼンチンの最も代表的な踊りのひとつとされています。
2つの別名(旧名)を紹介!
ガトには旧名とされている別名があります。
このアルゼンチン音楽はもともと、「ガト・ミス・ミス(Gato Mis Mis)」や「ペルディス(Perdiz)」と呼ばれていたそうです。
ですが、現在では、「ガト」という名前で呼ばれています。
ガトは「触らないペアダンス」!?
次に踊りについてみていきましょう。
ガトの踊りでは、男性が女性を優雅に、そして慎重に追いかける恋の駆け引きが描かれています。
これはペアダンスとして踊られますが、お互いを触る(手を握ったりするなど)わけではありません。
シンプルな振り付けで、男性の個性とアルゼンチン女性の優美さが表されています。
また、この音楽はあらゆる社会階層、そしてあらゆる環境で踊られています。
ちなみに、このアルゼンチン音楽は19世紀前半から20世紀初頭まで、最も人気のあるペアダンス(カップルダンス)のひとつとされていました。
ダンスステップは3ステップで構成されている!
ガトの踊りは3ステップで構成されており、1つは長く、2つは短いワルツのようなステップで踊られます。
このため、スペイン語では、「長い、短い、短い」を意味する「ラルゴ・コルト・コルト(Largo corto corto)」と呼ばれています。
ダンス動画を紹介!
ここで、ガトのダンス動画を紹介しますね。
確かに踊りはとてもシンプルで、割と簡単に踊れそうな感じですね。
また、個人的にはガトの衣装は、チリの音楽である、クエカ(Cueca)の衣装ととてもよく似ている気がします。
起源や地域によって6つのスタイルがある!
このアルゼンチン音楽は、地域、音楽の長さや踊り方によって、主に6つのスタイルがあります。
- ガト・クヤノ(Gato cuyano)– クヨ地方に伝わる伝統的な踊り
- ガト・エンカデナド(Gato encadenado)
- ガト・パトリオティコ(Gato patriótico)
- ガト・ポルケアド(Gato polqueado)
- ガト・コルドベス(Gato cordobés)
- ガト・コレンティノ(Gato correntino)
これらは起源や、地域でのわずかな違いがあり、どれひとつとして同じ音楽だとはいえません。
演奏で使われる楽器は主に3つ!
ガトを演奏する際、アルゼンチンではボンボ・レギュエロ(Bombo legüero)、ギターとバイオリンが使われます。
ですが、ウルグアイでは、バイオリンの代わりにアコーディオンを使用し、打楽器を使用する場合は、ボンボ・レギュエロ(Bombo legüero)の代わりにボンボ・クリオージョ(Bombo criollo)で演奏されます。
まとめ
ガトはアルゼンチンを代表する音楽ジャンルのひとつです。
これは、ペアダンスとして踊られますが、お互いを触ることなく踊るのが特徴的です。
また、このアルゼンチン音楽のダンスはワルツのような3ステップで構成されており、長いステップ1つ、短いステップ2つで踊られます。
以上、今回はアルゼンチン音楽「ガト」について紹介しました。
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