ペレス・プラード 〜マンボを世界に広めた「マンボの王様」〜

マンボ(Mambo)

こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。

このブログでは、ラテン音楽とラテンダンスについて紹介しています。

「マンボの王様」って誰?

「ペレス・プラード」について知りたい!

そもそも「マンボ」とは?

「アー、ウッ!」というマンボの象徴的掛け声はペレス・プラードが生み出した!?

マンボについて知っている人であれば、一度はペレス・プラードという名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?

とは言っても、マンボは日本ではまだまだ馴染みのない音楽ジャンルだと思います。ですので、今回はそもそも「マンボ」とはどんなラテン音楽なのか、そして、ペレス・プラードは一体どんな人物なのかということについて紹介します。

 

マンボとは?簡単に説明

「マンボの王様」と呼ばれている人物について紹介する前に、マンボとはどんな音楽なのかということについて簡単に紹介しますね。

マンボ(Mambo)とは1940年にキューバで生まれた、音楽ダンスのジャンルです。この音楽は、アフリカの音楽、ジャズやラテンアメリカの様々な音楽リズムの特徴を併せ持つと言われています。実際にマンボの音楽を聴いてみると、それぞれの要素がところどころ感じられますよ!

また、このキューバ音楽は社交ダンス界やラテン音楽好きの間でとても人気があるジャンルでもあります。ノリノリで踊りやすいこのリズムはラテン音楽やダンスが好きであれば、絶対にハマってしまうはずです!

 

マンボについてより詳しく知りたい方は以下の記事も読んでみてくださいね!

 

「マンボの王様」の正体は「ペレス・プラード」

では、そんな人気な音楽「マンボ」の「王様」と言われている人物についてを見ていきましょう。

結論から言ってしまうと、「マンボの王様」と呼ばれている人物は、ダマソ・ペレス・プラード(Dámaso Pérez Prado)というキューバ出身の音楽家です。彼は、バンドリーダーであり、作曲家であり、指揮者であり、ピアニストでした。ペレス・プラードはラテン音楽界ではとても重要な人物であり、特にマンボの発展に大きく貢献した人として知られています。

ちなみに、彼は「マンボの王様」と呼ばれていますが、マンボという音楽を生み出した人ではありません。彼は「マンボ」を世界に広めたことから「マンボの王様」と呼ばれています。

さらに、マンボの有名な掛け声「アー、ウッ!」はペレス・プラードが生み出したもので、これこそが彼独自の「ペレス・プラードのマンボ」なのです。

 

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ペレス・プラードの生涯

では、ペレス・プラードの生涯についてみていきましょう。

 

ペレス・プラードは1916年、キューバの港町マタンサス(Matanzas)で、新聞記者の父親と、教師の母の元に生まれました。

ペレス・プラードは、母国キューバで、幼少時からクラシックピアノを学び、音楽に親しんでいました。後には地元のクラブ等でピアノやオルガンを演奏しており、その当時、すでに音楽に対する素晴らしい才能と愛情を示していたそうです。

ピアノとオルガンを学んだ後、彼はキューバのハバナに移り、1940年代のキューバを代表するグループ、オルケスタ・カジノ・デ・ラ・プラヤ(Orquesta Casino de la Playa)での活動を始めました。この頃にペレス・プラードは彼独自のマンボのアイディアを思いついたと言われています。

 

そして、ペレス・プラードは1948年にメキシコシティへ移住し、そこでペレス・プラード楽団を結成、メキシコにおいて着実な実績と人気を得ました。

彼が1940年代後半に作曲した名曲「マンボ No.5(Mambo No.5)」や「ケ・リコ・エル・マンボ (Que rico el mambo)」がメキシコを始め、アメリカやヨーロッパ、中南米など、さまざまな国で大流行しました。その影響もあり、彼の楽団は世界を回って演奏活動をしていたようです。どうやら、日本でも公演をしていたそうですよ!

彼は音楽だけにはとどまらず、映画などにも次々と出演するようになりました。合計で、122本の映画に出演し、一部は俳優、一部は編曲家、一部は作曲家として活躍しました。

そして、ペレス・プラードは1989年にメキシコの首都で亡くなりました。



現在のペレス・プラード楽団

ペレス・プラードが作ったペレス・プラード楽団は現在も引き継がれています。2代目へ引き継がれ、現在(2024年時点)は3代目としてヘスス・ガルニカ・ジュニア(Jesus Garnica Jr.)がリーダーとなり、ペレス・プラードの伝統と歴史を引き継いで活動しているようです。

 

ペレス・プラードのマンボへの貢献

実は「マンボ」という音楽ジャンル自体は、ロペス(López)兄弟という兄弟によって考案されたと言われています。

ですが、マンボを国際的に普及させたのは、紛れもなくペレス・プラードでした。ペレス・プラードの音楽は、アップテンポでエネルギッシュなリズム、ホーンの豊かなアレンジ、そしてダンスしやすいビートが特徴です。彼は、マンボやラテンジャズの普及に貢献し、後のラテン音楽のスタイルにも多大な影響を与えました。

そのため、ペレス・プラードはマンボを国際的に広めた人物であり、彼の作品は、今でも多くのアーティストにインスピレーションを与え続けているといえます。

 

ペレス・プラードの代表曲

ここでペレス・プラードの代表曲をいくつか紹介しますね!

 

マンボ・No.5

ペレス・プラードの一番のヒット曲はマンボ・No.5(Mambo No. 5)です。

この曲はおそらく最も有名なマンボの曲です。「マンボ」といえば、「アー、ウッ!」という掛け声をイメージする方もいるかもしれませんが、これがその曲です。

 

ケ・リコ・エル・マンボ

彼の代表曲としてケ・リコ・エル・マンボ (Que rico el mambo)も挙げられます。


この曲もラテン音楽の中でも特に有名なマンボの曲のひとつです。この曲は、リズミカルでエネルギッシュなビートが特徴で、ダンス音楽としても非常に人気があります。そのため、パーティーやイベントで流れると、場の雰囲気が一気に盛り上がる一曲だといえます。

 

以下の記事では、ペレス・プラードの曲も含め、マンボの名曲を5曲紹介していますよ!

 

まとめ

ペレス・プラードはマンボの生みの親ではないものの、マンボ音楽を世界に広めることに貢献した人物だといえます。彼は彼独自のマンボスタイルを生み出し、「アー、ウッ!」という掛け声の代名詞ともなっています。

彼の経歴を見たり、代表曲を聴いたりするだけでも、彼の凄さが伝わってきますよね!また、マンボはサルサチャチャチャの原型となっていることから、ペレス・プラードの貢献がなければ、今、サルサやチャチャチャはこれほど有名になっていなかったのかもしれないと思うと、彼の影響力には驚かされますね!

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以上、今回は「マンボの王様」と呼ばれている人物「ペレス・プラード」について紹介しました。

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