フラメンコのパロ(種類)についてそれぞれ解説してみた!

Flamenco フラメンコ(Flamenco)
スポンサーリンク

こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。

今回はフラメンコの種類(パロ)について解説していきます。

 

ちなみに、フラメンコについてはこちらの記事で解説していますよ。

 

フラメンコの「パロ」とは?

まず、フラメンコにおける「パロ」とは何かということを紹介しますね。

 

パロ・フラメンコ(Palo Flamenco)」は「フラメンコの種類」を意味します。

フラメンコのパロは基本的に拍子で区別され、音楽のアクセントがどこにあるかということに注目するとわかりやすいです。

 

ちなみに、カンテ(歌)の感情、旋律的なフレーズ、伝統によって、50種類以上のパロがあり、それらで踊りが表現されます。もちろん、それぞれのパロには、それぞれ違ったタイプの感情が表現されています。

 

フラメンコの基本的な「パロ」

フラメンコにはいくつかのパロがありますが、基本的な「パロ」は以下の通りです。

  • ソレア(Soleá)
  • アレグリアス(Alegrías)
  • ブレリアス(Bulerías)
  • シギリージャ(Sigiriya / Seguiriyas)
  • タンゴ(Tango)
  • セビジャーナス(Sevillanas)
  • ファルーカ(Farruca)

 

では、これらをひとつずつ解説していきますね!

 

フラメンコ舞踊の定番「ソレア」

ソレア(Soleá)荘厳なパロで、フラメンコの最も重要なパロのひとつです。

この種類のフラメンコは3×4の12拍子のゆっくりとしたリズムが特徴で、その歌詞は、悲しみ喪失感など様々なテーマを語っていますが、常に深い感情を持っています。

 

さらに、このパロは、アーティストが最も多く踊るダンスのひとつで、踊りの際の動き方から男性よりも、女性に向いているパロだといえます。

 

また、ソレアの最後にはブレリアス(Bulerías)を踊るのが一般的です。

ブレリアスについても以下で紹介しています。

 

 

パーティーのリズム「アレグリアス」

アレグリアス(Alegrías)はスペイン語で「喜び」という意味があります。

 

これは速くて華やかなリズムであり、パーティーのリズムのパロを指します。陽気であり、軽快で、楽しく、官能的なスタイルなため、そのメロディーは踊りを誘います。

これはソレアと同じコンパスですが、より速く演奏されます。

 

アレグリアスは踊り手の衣装が特徴的で、裾にレースやフリルのついた長いドレス、ショール、珊瑚のイヤリング、花と髪に櫛をつけて踊ります。

 

ちなみに、アレグリアスは最も古いフラメンコダンスです。そのため、他のフラメンコのパロの多くは、アレグリアスを振り付けの基本としています。

 



おめでたいパロの代表格「ブレリアス」

ブレリアス(Bulerías)はおめでたいパロの代表格で、他のパロ(ソレアやアレグリアス)のクライマックスとして使われるパロです。

このパロは、最も陽気で楽しく、速いリズムが特徴的で、間違いなく踊るために作られたダンスだといえます。

 

また、ブレリアスはショーの後のアンコールのためのパロであることも多いです。

 

 

ゆったりとしたパロ「シギリージャ」

シギリージャ(Sigiriya / Seguiriyas)はスペインのカディス(Cádiz)やセビリア(Sevilla)で生まれた、ゆったりとしたリズムの割と地味なダンスです。

乾いた音と切れのあるビートに合わせて、リズミカルな歩行で踊るのが一般的で、とても荘厳で感動的です。また、このパロの踊りを踊る際、踊り手は同じ空間を行ったり来たりします。

 

さらに、シギリージャは、悲しみ痛み感情を強く含んだ曲であるといえます。

 

 

お祭りのパロ「タンゴ」

タンゴ(Tango)は、アレグリアスやブレリアスと同じく、お祭りのパロのひとつです。その起源は、先ほどのシギリージャと同じくセビリアとカディスの間にあるが、このパロが最も広まったのはアルゼンチンです。

ちなみに、「アルゼンチンタンゴ」と「パロ・フラメンコのタンゴ」は別物です!

 

タンゴは1000種類もあり、とても踊りやすいパロです。生き生きとしたリズムゆったりとした拍子で、華麗で表情豊かな動きが可能です。

 



フラメンコの代表的な踊り「セビジャーナス」

セビジャーナス(Sevillanas)セビリアの代表的な踊りであり、スペイン国内外を問わず、最もよく知られたフラメンコ舞踊のスタイルです。

 

セビジャーナスは、4つの「コプラス(Coplas)」の音に合わせて、ペアで踊るフラメンコダンスであり、ファンダンゴに似た3拍子のリズムでもあります。

 

また、セビジャーナスは一般的にフラメンコのパロそのものではなく、フラメンコとフォルクローレの中間のような存在と考えられていますそのため、このパロはおそらく最もフラメンコらしくないパロだといえます。

 

この動画ではカスタネットを使っていますが、すべてのセビジャーナスがカスタネットを使うわけではありません。

 

男性が踊るダンス「ファルーカ」

ファルーカ(Farruca)はスペインの北部、特にガリシア地方で生まれたパロで、非常に難しく、高度な技術が要求されるパロです。

 

これは女性よりも男性が踊るダンスです。なので、もし女性が踊る場合は、特徴的な足さばきを強調するためにズボンを履いて、笛を鳴らしながら踊ります。

 

 

まとめ

いかがでしたか?

今回はフラメンコのパロについて解説してみました。

 

フラメンコのパロはいろいろな感情を表しており、それぞれ違う意味合いがあるのがとても興味深いですよね!

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました