ペルーのワルツ(バルス・ペルアノ)の名曲を7曲紹介してみた!

ワルツ(Vals)
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こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。

このブログでは、ラテン音楽とラテンダンスについて紹介しています。

 

「バルス・ペルアノ(ペルーのワルツ)」ってどんな音楽ジャンル?

バルス・ペルアノの名曲が知りたい!

落ち着いたラテン音楽に興味がある!

今回は、バルス・ペルアノの名曲について紹介します。

 

この記事を読むことで、バルス・ペルアノはどのような音楽ジャンルなのか、そしてどの曲が有名曲・名曲なのか知ることができます。

 

「ワルツ」「バルス」はどんな音楽? 簡潔に紹介!

バルス・ペルアノ(ペルーのワルツ)の名曲について紹介する前に、ワルツについて簡潔に紹介しますね。

ちなみに、中南米では「ワルツ」は「バルス」と呼ばれているため、このブログでは、ヨーロッパのものは「ワルツ」、そして中南米で発展したワルツは「バルス」と呼んでいます

 

ワルツは、12世紀にオーストリアのチロル地方(Tirol)で生まれた音楽&ダンスで、これは現在、世界で最も人気のある音楽&ダンスのひとつとして考えられています。

また、この音楽の最大の特徴は「強拍、弱拍、弱拍」の3/4拍子だといえ、ダンスもこのリズムに合わせて踊られます。

 

この音楽は中南米へは、19世紀ごろに広まったと考えられています。

 

バルス・ペルアノはどんな音楽?

では、次にバルス・ペルアノについてみていきましょう。

 

バルス・ペルアノは「ペルーのワルツ」のことを指しています。

これは19世紀から20世紀にかけてリマやペルー沿岸の大部分で発展した音楽で、ペルーの黒人リズムの影響も受けています。

バルス・ペルアノはギター、バイオリン、ハープ、カスタネット、アコーディオンなどの楽器を使って演奏されます。

 

ちなみに、バルス・ペルアノはバルス・クリオージョ(Vals Criollo)という名でも呼ばれています。

 

バルス・ペルアノの名曲を全7曲紹介!

では、バルス・ペルアノの名曲を順番に紹介していきますね。

他のバルス・ペルアノの曲はこちら

チョロ・ソイ・イ・ノ・メ・コンパデスカス(Cholo soy y no me compadezcas)

最初に紹介する名曲は、ルイス・アバント・モラレス(Luis Abanto Morales)により歌われている、コロ・ソイ・イ・ノ・メ・コンパデスカス(Cholo soy y no me compadezcas)です。

 

 

この曲は、ペルーのアイデンティティと受容への賛歌であり、とても心のこもった曲です。

落ち着いた声で歌われているため、とても聴きやすいですよね。

 

また、この曲は植民地支配とインディアンへの虐待を物語る曲でもあります。

 

プロピエダッド・プリバダ(Propiedad Privada)

次に紹介する名曲は、ルチャ・レジェス(Lucha Reyes)により歌われている、プロピエダッド・プリバダ(Propiedad Privada)です。

ちなみに、曲名「プロピエダッド・プリバダ(Propiedad Privada)」にはスペイン語で「私有財産」という意味があります。

 

この名曲はメキシコ人作曲家、モデスト・ロペス(Modesto López)によって作曲されたもので、無限に嫉妬する人の強迫観念を物語っています。

なので、このバルスは厳密には、ペルーのものではないですが、今ではこの曲は、「バルス・ペルアノ(バルス・クリオージョ)」とみなされています。

 

プロピエダッド・プリバダはとてものびのびと、かつ優しく歌われているので、とても聞きやすいですよね。

また、この曲はよくよく聴いてみると、ビートの取り方(「タンタタターン」みたいな部分)がペルーの代表的な踊り「マリネラ(Marinera)」とよく似ていますよね。

 

レグレサ(Regresa)

このバルス・ペルアノはレグレサ(Regresa)といい、先ほどと同様の歌手により歌われています。

 

この曲は、アウグスト・ポロ・カンポス(Augusto Polo Campos)というペルー人作曲家により作られた曲ですが、ルチャ・レジェス(Lucha Reyes)により歌われています。

 

また、このバルス・ペルアノの名曲は、クンビア(Cumbia)フェステホ(Festejo)ランド(Landó)も歌うことで有名なペルー人歌手、エバ・アイジョン(Eva Ayllón)によっても歌われています。



オディアメ(Ódiame)

次に紹介する名曲は、オディアメ(Ódiame)といい、ロス・エンバハドーレス・クリオージョス(Los Embajadores Criollos)というグループにより演奏されています。

 

この曲は綺麗なギターの音色が特徴的です。歌声もとてものびのびして、癒されますよね。

 

ちなみに、オディアメを歌っているグループ、ロス・エンバハドーレス・クリオージョスは1948年から、現在(2023年)まで活動している、歴史の長いグループです。

 

アルマ・コラソン・イ・ビダ(Alma, corazón y vida)

次の名曲も、先ほどと同様のグループにより歌われたもので、アルマ・コラソン・イ・ビダ(Alma, corazón y vida)といいます。

この曲名「アルマ・コラソン・イ・ビダ(Alma, corazón y vida)」はスペイン語で「魂、心、そして命」という意味があります。

 

この曲は、バルス・ペルアノの象徴的な曲の一曲で、これは、アドリアン・フローレス・アルバン(Adrián Flores Alván)という作曲家によって作曲されました。

また、この曲はロス・パンチョス(Los Panchos)をはじめとする他のグループによっても演奏されています。

 

ヌエストロ・セクレト(Nuestro Secreto)

この名曲はヌエストロ・セクレト(Nuestro Secreto)といい、アルトゥロ・サンボ・カベロ(Arturo Zambo Cavero)オスカール・アビレス(Oscar Avilés)によって演奏され、歌われています。

ちなみに、「ヌエストロ・セクレト(Nuestro Secreto)」にはスペイン語で「私たちの秘密」という意味があります。

 

この曲は、フェリックス・パサチェ(Félix Pasache)によって作曲されたもので、「社会に受け入れられない(禁断の)秘密の恋」がテーマとなっています。

 

そのため、歌詞でも

Este secreto que tienes conmigo nadie lo sabrá
Este secreto quedará escondido una eternidad
Yo te aseguro nunca dire nada de lo que pasó

私とのこの秘密は誰にも知られることなく
この秘密は永遠に隠されたまま
私は、何があっても何も言わないと断言します。

(Nuestro Secreto – Arturo Zambo Cavero y Oscar Avilés)

と歌われています。

 

また、この曲は先ほど紹介した、ペルーの有名歌手エバ・アイジョン(Eva Ayllón)によっても歌われています。

クワンド・ジョラ・ミ・ギターラ(Cuando llora mi guitarra)

最後の紹介するバルス・ペルアノの名曲はクワンド・ジョラ・ミ・ギターラ(Cuando llora mi guitarra)といい、ロス・モロチュコス(Los Morochucos)というグループにより演奏されています。

クワンド・ジョラ・ミ・ギターラはエクアドル人アーティスト、フリオ・ハラミージョ(Julio Jaramillo)が作曲した曲です。

これは、恋する心の嘆きをギターの音色に乗せて演奏されており、ノスタルジックで悲しい様子を表現しています。

 

現在では、ギアンマルコ(Gianmarco)やエバ・アイジョン(Eva Ayllón)などによっても歌われており、非常に有名な、バルス・ペルアノの名曲です。

 

この曲はギターの美しい音色と、男性の歌声がとてもマッチしている上、曲全体的にとても優しい雰囲気を醸し出しているので、おすすめな一曲です。

 

他のバルス・ペルアノの曲はこちら

 

まとめ

中南米で、ペルーのワルツは「バルス・ペルアノ」と呼ばれており、これは通常のヨーロッパのワルツより少し、ラテン音楽感が強いワルツだと言えます。

もちろん、曲それぞれに違いはありますが、全体的にギターの音色としっかりとした歌声が特徴的だと言えますね。

 

以上、今回はバルス・ペルアノ象徴する、有名な名曲を7曲紹介しました。

 

コメント

  1. エリック より:

    ペルー人と話すとバルスには愛唱歌という側面があるようです。
    昔、ペルー人がカラオケの練習をするからと言って
    私からCDを借りていきました。

    私はEl Puebloが好きです。
    身分違いの恋を歌った歌ですが・・・・
    この歌ができた当時は身分制度見たいなものが残っていたのかもしれませんが
    現代でもラテンアメリカには、上流階級の女性に恋しちゃったと言う歌は
    ありますよね。

  2. エリック より:

    昔、15年ぐらい前に千葉県でサルサを教えていたペルー人の方のパーティーで、バルスの曲もかけてもらって見よう見まねで踊ったことがあります。
    リズムが6/8であることや、ステップが狭いこと、ヨーロッパのワルツみたいにフロアーを回転しながら踊るのでなくて、サルサみたいにその場で踊るようです。
    まあ、日本ではあまりなじみのない踊りなので・・・本格的に体験したいのであれば、リマの旧市街地のペーニャに行くしかないです。

    • Pon Pon より:

      本場ペルーの方と一緒に踊れるなんて羨ましい限りです。

      確かに日本ではあまり知られていないですよね・・・日本の方にも、バルスやペルー音楽の魅力が(このブログを通して?)伝わることを願っています!

  3. エリック より:

    ペルーのバルスの代表曲は、El Plebeyo(庶民)が正しいです。間違ったことを書き込んですみませんでした。

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