こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。
今回はスペインの代表的な音楽である、フラメンコ(Flamenco)について紹介していきます。
フラメンコは日本でも知名度がある音楽ジャンル&舞踊なので、すでに少しご存知の方もいると思いますが、今回の記事では、丁寧にフラメンコを説明していきます。
フラメンコとは?
フラメンコ(Flamenco)とは、18世紀半ばにスペイン南部のアンダルシア地方で生まれた音楽&舞踊です。
フラメンコは、ダンス、歌、ギター音楽が一体となり、ひとつの芸術表現となります。そして、これらはそれぞれ「バイレ」、「カンテ」そして「トケ」と呼ばれます。
このスペインの芸術は、優雅な腕の動きや足さばきなどが特徴で、激しい感情表現として知られています。
フラメンコの歴史
次に、歴史についてみていきましょう。
フラメンコの起源については様々な意見や異なる側面があるものの、いずれも歴史的に証明されていないため、論争が続いています。
ですが、ここで、一番有力だと思われるフラメンコの歴史を紹介します。
フラメンコは、ジプシー、アラブ、キリスト教、ユダヤ教などの文化が混ざり合って出来たもので、特に、ジプシーの影響が強く、ジプシーの人々が「貧しさ」や「苦しさ」を伝える手段として、踊ったり歌ったりしたことから始まったとされています。
また、アンダルシア(スペイン)を通過したアフリカ系黒人や、スペインにやってきたカリブ系の人たちから得たアフリカの影響も取り入れたそうです。
フラメンコは文化遺産!?
スペイン発祥のフラメンコは、実は2010年11月にスペインの無形文化遺産に登録されています。
この事実からも、フラメンコはスペインにとって大切な芸術だといえますね。
フラメンコで表現していること
フラメンコは、深い感情を表現する芸術です。
痛み、孤独、苦悩、絶望、愛、傷心、情熱、喜びはこの音楽の中心的なテーマであるといえます。
フラメンコには種類がある!
フラメンコの中にも様々なスタイルがあり、これらの種類は「パロ(Palo)」と呼ばれます。そして、これらは基本的に拍子で区別されます。
基本的なパロは以下の通りです。
- ソレア(Soleá)
- アレグリアス(Alegrías)
- ブレリアス(Bulerías)
- シギリージャ(Sigiriya / Seguiriyas)
- タンゴ(Tango)
- セビジャーナス(Sevillanas)
- ファルーカ(Farruca)
フラメンコの歌
次に、フラメンコの歌はどのように歌われているのかについてみていきましょう!
フラメンコはの歌「カンテ」は音節や行数、脚韻の仕方が定まった定型詩を用いて歌われます。そのなかには、繰り返しや間投詞の挿入、倒置法、休止などによって伸び縮みがあり、即興性が非常に高いといえます。
ちなみに、フラメンコの曲の中には、ギター伴奏なしの「ア・パロ・セコ(A Palo Seco)」(アカペラ)で演奏されるものもあります。
フラメンコの踊り
フラメンコは特殊なテクニックと感情的な激しさを持つ踊りです。
このスペインのダンスは通常、曲の解釈に基づき、優雅で滑らかな動きと、激しいヒールやターンを組み合わせ、手やカスタネットをたたきながら足を踏み鳴らして踊られます。
この動画では、フラメンコの踊りの雰囲気がわかりますよ。
フラメンコの衣装
スペイン舞踊の代表格であるフラメンコは、色鮮やかな衣装やスパニッシュシューズはもちろん、カスタネット、扇子、ショールなどの小物を身につけて踊られます。
ちなみに、フラメンコの衣装は曲調によって選ばれます。例えば、明るい曲のときは華やかな衣装、暗い曲の時はシンプルな衣装となります。
フラメンコ鑑賞するときの注意点
もし、スペインにフラメンコ鑑賞をしに行く際は気をつけなければいけない点があります。
それは、手拍子をしないということです。
テンポがいい曲だと、つい手拍子をしてしまいそうになりますが、これはフラメンコのリズムが狂ってしまうので厳禁です。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事ではフラメンコについて解説させていただきました。これはスペインの代表的な音楽&舞踊であり、とても魅力的なジャンルですよ。
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