こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。
今回はキューバ音楽「ダンソン(Danzón)」について解説します。
ダンソンは社交ダンスとしても有名な、チャチャチャ(ChaChaCha)やマンボ(Mambo)などの基礎ともなっている音楽ジャンルですので、とても重要なラテン音楽&ダンスジャンルですよ。(以下でも紹介しています)
ダンソンってどんな音楽?
ダンソン(Danzón)はキューバ発祥のリズムと踊りです。これは、キューバの伝統音楽とも言われていますし、キューバの国民的な踊りだとも言われています。
次にダンソンの起源について紹介します。
ダンソンの音楽的起源は、18世紀にさかのぼります。
その頃、キューバでは先住民の踊りや音楽ジャンルが生まれ始めていました。コントラダンスとアフリカの伝統が融合し、ハバネラ(Habanera)やクリオージャ(Criolla)と呼ばれるキューバの音楽が誕生しました。
そして、この2つのキューバ音楽こそがダンソンの起源だと言われています。
これらのキューバ音楽の要素を取り入れ、ダンソンは1879年に作曲家ミゲル・ファイルデ・イ・ペレス(Miguel Failde y Pérez)によって創作されました。
メキシコでのダンソン
ダンソンはキューバの踊りですが、1920年代には、ダンソンが国境を越えてメキシコや中米に伝わり、それ以降、メキシコで非常に人気のある舞踊になりました。
特にメキシコのベラクルス(Veracruz)では、大衆文化の一部となっており、世界で最も多くのダンサー、ミュージシャンやダンソンホールが集中している場所になっています。
また、メキシコの祭りや祝祭の際にも踊られるそうです。
ダンソンのサブジャンル
次にダンソンのサブジャンルについてみていきましょう。
ダンソンは、ダンソネーテ(Danzonete)、マンボ(Mambo)やチャチャチャ(ChaChaCha)など、キューバで人気のある他のダンスの起源に影響を与え、これらのダンスはダンソンのサブジャンルであると言えます。
ですが、これらのサブジャンルはとても人気なため、存在感を増していき、ダンソンは衰退していってしまった様ですが・・・。
ダンソンの踊り
ダンソンは、ペアで、ゆっくりとした気品のあるステップで踊られます。
この際、男性がリズムをリードし、女性はあまり動かず、腰も動かさず、ゆっくりと繊細に行われるダンスです。
あまり空間を使わずに踊るため、大きな動きはほとんどありません。
また、ダンソンの音楽では、終盤になるにつれ、リズムが速くなり、より楽しい踊りになることが多いですが、それはまさに、最初に観客を魅了した特徴のひとつであると言えます。
確かに、大きな動きはないね。どちらかというと高齢者向けのダンスなのかな??
ダンソンの演奏に使われる楽器
次にダンソンで使われる楽器についてみてみましょう。
当初ダンソンは、バイオリン、コントラバス、トロンボーン、クラリネット、トランペット、ギロで構成される典型的なオーケストラで演奏されていました。
ですが、現在のキューバでは管楽器を中心に、ピアノ、フルート、バイオリン、キューバン・パーカッションで演奏されます。
ちなみに、ダンソンの音楽は2/4拍子で演奏されています。
ダンソンのバンドグループ
このキューバの踊りが盛んになると、チャランガ(Charanga)やダンソネラ(Danzonera)などといったバンドグループが生まれました。
これらは、マリアッチ(Mariachi)と同じ様なもので、音楽を演奏する、「音楽隊」もしくは「バンドグループ」を指します。
まとめ
いかがでしたか?
今回はダンソンについて解説してみました。
現在、キューバのダンスフロアやディスコでは、レゲトン(Reggaeton)やソン(Son)が多く踊られていますが、ダンソンは音楽愛好家の間で特別な位置を占めているそうです。
確かに、これだけ世界的に知られていたり、他の有名なラテンダンスジャンルに影響を与えたりしていれば、熱狂的なファンがいることも不思議ではないですよね。
コメント
Habaneraの名曲 La Palomaを踊っている動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=A47TwlZz9ec
Habanera踊り方を見ると、コントラダンサのように見えます。
あくまで、ハバナ風コントラダンサだったのでしょうか?
ペアで踊るようになるのはダンソンからなのですかね。
ハバネラの起源はキューバのコントラダンサなので、ハバナ風コントラダンサというより、本当に踊りが似ているだけではないでしょうか。