こんにちは、Ponmigo(ポンミーゴ)です。
今回はペルーの黒人にとって代表的な音楽である、フェステホ(Festejo)について紹介します。
フェステホの起源と歴史について
フェステホ(Festejo)は、リマ(Lima)やイカ(Ica)に今も残るペルーの黒人混血を代表する、アフロ由来の祭りのリズムであるといえます。これは音楽ジャンルでもあり、ダンスの名前でもあるといえますね!
フェステホの起源は、17世紀にペルーにやってきたアフリカ人が、当時のペルー人に自分たちのリズムをためらわずに伝えたことに由来しています。
フェステホを作ったとされるのは17世紀にアフリカ(コンゴ、アンゴラやモザンビークなど)からペルーに連れてこられて黒人の奴隷達だとされています。
彼らがペルーに来た本当の目的は鉱山での労働であったと言われていますが、高地の寒冷な気候は彼らにとっては不利で、畑仕事や家事労働などに追いやられてしまいました。
そのようなことがフェステホの歌詞でも語られており、当時の黒人の習慣や喜び、悲しみ、苦しみが歌われているといえます。
フェステホで使われている楽器
フェステホはカホン、コンガ、ボンゴ、キハダ・デ・ブーロ(la quijada de burro)、マラカスなどの楽器を使って演奏されました。
一般的には、背中に大きな穴の開いた木製の「カホン」の上に座り、指や手のひらを使ってリズムを刻みます。
また、その他にも粘土で出来たひょうたん、木製のカウベルなども楽器として使われていたようです。
フェステホのリズム
フェステホの音楽は6/8拍子で演奏されます。
今日、フェステホとして知られているのは、とても明るく、楽しいリズムであるといえます。
パーティーや社交の場で、若者を中心としたカップルで踊られ、勇壮で若さと活気に満ちたリズムが特徴です。
フェステホの踊り方
フェステホはイベントやお祭り、その他の社交の場において踊られます。
フェステホの振り付けは基本的に自由です。
その中には機敏な動きとダイナミックな動きがミックスされていることが多く、つま先立ちで小刻みなジャンプをしながら、腕を動かしたり、腰を動かしたりすることが特徴的だといえます。
フェステホはもともと男性だけの踊りだったが、今では男女ともに踊られます。
フェステホのダンス動画
この動画ではフェステホの踊り方を見ることができますよ。
すごくパワフルで楽しそうな踊りだね!
ちなみに、フェステホの踊り方は、「狂乱のリズム」と呼ばれている、コロンビアのアフリカ系音楽マパレ(Mapalé)とも似ている気がします。
フェステホの男女別の衣装
フェステホの衣装には、アフリカの影響を強く感じさせる黒人奴隷の衣装を使ったアンサンブルもあれば、シャツとズボンにブラウスをブーツで締め、腰にハンカチを巻いた19世紀の衣装、袖の広いナイトドレスにウエストコートを着たアンサンブルもあります。
フェステホを踊る際の、男性の衣装はシャツ、ズボンと腰に巻くハンカチのようなものが一般的で、靴は履きません。
一方で女性の衣装は少し異なり、女性は頭にスカーフを巻き、シャツとワイドスカートを着用することが多いです。そして男性と同様に靴は履きません。
まとめ
まとめると、フェステホはペルーに連れてこられた黒人奴隷の人々によって、その時の感情などについて語るために作られた音楽だといえます。
今では、ペルーのアフリカ系音楽としてとても人気なので、とてもおすすめな音楽ジャンルでもあります。
コメント
15年ぐらい前に、サルササークルを在日ペルー人の人とやっていたのですが
ペルー人の参加者にペルーで黒人舞踊の大会で優勝したという人が
いました。
フェステホのリズムでカホンを叩くレッスン動画をいくつか紹介します。
https://www.youtube.com/watch?v=WiOUcgrIoXI
https://www.youtube.com/watch?v=9tNnAXRHwxg
Yo no como rocoto. Sí, señor
文も面白いですし、これに合わせればフェステホの演奏もできてしまうなんで、すごいですね!
私が小学生の頃に母がカホンを作ってくれたので、それで練習してみようと思います。